おめでたい日など、特別な日のうつわというイメージのある漆器。なかなか日常で取り入れるのができない、なんていう人も。料理道具、うつわ、カトラリーなど、“料理が楽しくなるモノ”が買えるマルシェアプリ『Komerco -コメルコ-』編集部に、漆器の上手な普段使いの仕方について聞きました。
こんにちは、Komerco編集部です。おめでたい日など、特別な日のうつわというイメージのある漆器。普段使いするには…と躊躇している人も多いかもしれません。けれど、保湿性や断熱性がある漆器は、日常的に使ってほしいうつわのひとつなんです。今回はそんな漆器の魅力に迫ります!
これから漆器デビューする人へオススメしたいのが「汁椀」です。漆器の特徴のひとつに、断熱性に優れているという点があります。だから、汁椀に熱々のお味噌汁を注いでも、うつわが熱くて持てないということはありません。また、汁椀のフォルムにも注目を。ヘリの部分が少し反っているおかげで、口をつけたときに今までに感じたことのないフィット感が生まれます。うつわの形状ひとつでこんなにも飲みやすさが違うとは驚きです。
普段の食卓で一番使う機会が高いアイテムのお箸も、使い心地のいい漆の箸に変えてみませんか?漆の箸は、軽くて掴みやすいのが最大の特徴。手にしたときの漆の当たりが優しく、箸の先が細いので細かな具材もしっかりと掴めますよ。
両手で持ってちょうどいいサイズの「菜鉢」は、おかずを盛る以外に、一人分のどんぶりとしても使える万能選手。しかも、漆器には保温性もあるから、鉢の中身が冷めにくいんです。
例えば、この日は塩もみきゅうりと卵をアクセントに散らしたうなぎ丼を作ってみました。保温性のおかげで、よそった後のごはんがいつまでもふっくらとしていて、最後まで美味しさが続きました。温かい料理が恋しくなるこれからの時期に、しっかり活躍してくれそうです。
漆器はお手入れが難しそうというイメージが先行していますが、実はとっても簡単。基本の洗い方は、“手洗い”。指から伝わってくる艷やかな質感も楽しみながら、優しく洗ってください。
もし油汚れなどが気になるときは、普段から使っている食器用洗剤と柔らかいスポンジを使っても大丈夫。洗った後は、布巾でしっかり水分を拭いてあげると、この美しさが長持ちします。
なんといっても、経年変化が楽しめるのが漆器の魅力! 使うほどにその艶は深くなり、自分だけのうつわに育ちます。こんな風に食器棚に並んでいる佇まいも美しいですよね。モダンなデザインなので、どんな家庭にもピタリとハマり、テーブルをランクアップさせてくれます。
決して安くはない買い物ですが、使い方次第では一生モノになる漆器。1年後、5年後、10年後と、その風合いの変化を楽しんでくださいね。