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コラム

アレンジ無限大!絶品「お豆腐クリーム」活用レシピ集【工藤詩織の「お豆腐」進化論 Vol.4】

ヘルシー、節約……でも、それだけじゃない! 身近な食材「お豆腐」の魅力はまだまだあるんです。この連載では、豆腐マイスター・工藤詩織さんに、お豆腐をもっとおいしく楽しむための知られざるノウハウを伝授してもらいます。「そうだったんだ!」と思わず納得の意外な活用法を知れば、きっと試してみたくなるはず♪ あなたの食卓のお豆腐が“進化”すること間違いなしですよ!

「お豆腐」はイベントシーズンの救世主

忘年会、クリスマス会など、年末シーズンは何かと外食続きで、そろそろ胃腸の疲れを感じてきた方もいらっしゃるのではないでしょうか? そんな時期こそ、ご家庭で食事ができる機会には、胃腸に負担がなるべくかからないものを選びたいですね。

胃に優しい食材の代表といえば、やっぱり「お豆腐」。その消化吸収率はなんと90%以上という優れもの。消化吸収を妨げる繊維も「おから」として除去されているため、大豆そのままで食べるよりも栄養素が効率的に吸収できるのです。

イベントシーズンでお疲れの胃袋の救世主とも言えるお豆腐を最大限に活用したいところですが、毎回「湯豆腐」となると食べ盛りのお子さまがいらっしゃるご家庭ではさすがに飽きられてしまいますよね。それに、せっかくご家族の体調を想ってごはんを作ったのに、「安上がり」なイメージがついてしまうのももったいないです。

そこでぜひ試していただきたのが「お豆腐クリーム」。今回は、胃に優しいだけではなく、「ご馳走」まで作れてしまう万能クリームの活用法をまとめてみました。

「お豆腐クリーム」の基本

「糖質制限」「カロリーオフ」などの話題とともに、各種メディアで取り上げられてきた「お豆腐クリーム」。今までは「高カロリー」で罪悪感いっぱいに食べていた「ご馳走」や「スイーツ」たちが、美味しさはそのままで身体に優しくヘルシーに変身する、いわば魔法のようなクリームとして支持されています。

「お豆腐クリーム」の基本の作り方は、水切りをしたお豆腐をミキサー・フードプロセッサー・ハンドブレンダーなどで約30秒ほど攪拌するだけ。機材を準備するのが面倒な方は、手動のチョッパー(みじん切り器)がオススメです。お豆腐半丁分程度なら20秒くらいでできてしまいますよ。と〜っても簡単!

「お豆腐クリーム」用には、ダマができにくいなめらかなきぬ豆腐がオススメですが、水切り時間がない時はもめん豆腐でもOKです。また、少し固めに仕上げたい時は、水切りを長めにするか、攪拌したものを電子レンジで加熱すると調節できます。

実は、お豆腐は攪拌してクリーム状にすると、大豆に含まれる「油」のコクを舌で直接感じやすくなり、味わいにも変化が起こります。味付けをしていないのにも関わらず、そのまま食べるよりもより甘く濃厚に感じるのです。お豆腐一丁を半分にして、そのままとクリームとで食べ比べると違いがはっきりわかりますよ♪

+αでアレンジ無限大!「お豆腐クリーム」活用法

コクもアップした「お豆腐クリーム」は、そのままでももちろん美味しいのですが、+αでアレンジ方法が無限大になります。

和洋中などのお料理のジャンルに合わせて調味料を足したり、デザート用にお砂糖やハチミツ、メープルシロップと一緒に攪拌したり、お豆腐一丁から何パターンも楽しみが生まれます。今回は、冬のご馳走メニューにも活用できそうなレシピを選んでみました。

ディップソースにして

まずは、野菜スティックや温野菜サラダなどで楽しみたいディップソースのレシピです。さつまいもや蓮根など、冬の根菜にぴったりですね。クリームチーズをプラスしたり、バジルやオリーブオイルで洋風に仕上げても良さそうです。


麺類のソースに活用

麺類に絡めるアレンジもさまざま。高カロリーになりがちなクリーム系パスタや創作うどんもお豆腐クリームで作ることができます。卵を加えてカルボナーラ風にもできますし、明太子と攪拌すればマイルドな辛さが癖になる一品に。ほかにも、ねりごまと豆板醤や甜麺醤を合わせた「お豆腐クリーム」で汁なし担々麺風なども美味しいですよ。


冬野菜と一緒にほっこり♪

グラタンやラザニア、シチューなど、クリスマスにぴったりなメニューにも「お豆腐クリーム」は活躍します。お味噌を加えた「お豆腐クリーム」を使った和風グラタンなら、白菜や里芋、かぼちゃやネギなど、冬のお野菜との相性も抜群です。


ヘルシースイーツにも

最後はデザート。甘みを少し足して、同じ大豆食品の「きな粉」や、お好きなフルーツと合わせて攪拌するだけで、簡単かつヘルシーなスイーツが出来上がり。ほかにも、ティラミスのベースや、パンケーキやパフェにトッピングするホイップとしても代用できそうです。


いかがでしたでしょうか? 今回、レシピのセレクトに迷ってしまったほど「お豆腐クリーム」の活用法はまだまだ無限大……。目指せ、「お豆腐クリーム」でフルコース! ぜひご活用ください♪

工藤詩織(往来/豆腐マイスター)

幼少から豆中心の食生活を送り、豆腐がいつも暮らしの中心にある無類の豆腐好き。日本語教師を目指して勉強する過程で、食文化も一緒に伝えたいと「豆腐マイスター」を取得。国内にとどまらず海外でも、手作り豆腐ワークショップや食育イベントを実施して経験を積む。2018年より「往来(おうらい)」をテーマに本格的に活動を開始。豆腐関連のイベント企画・メディア出演などを通して、各地で豆腐文化の啓蒙活動を行っている。「マツコの知らない世界」(TBS系)、「ヒルナンデス」(日本テレビ系)、「ごごナマ」(NHK)等へ出演。
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