有名アスリートの専属シェフである加藤超也さんが提唱するのは、心と身体が元気になることを五感で体感する「taikanごはん」。普段の料理に使う身近な食材や簡単な調理法で、日々の身体を少しずつ変えていくレシピをご紹介します。おいしい・簡単・おしゃれで何度も繰り返し作りたくなること間違いなしですよ♪
ヒトは約60兆個の細胞で作られています。その細胞一つ一つのもとになっているのは口に入れる食べものです。食べることで、身体が作られ、生きていくためのエネルギーができます。より多くの人が心身ともに元気に過ごすためには「健康」が第一ですね。
その「健康」の土台となるのは食事です。
1日2〜3回の出来事は、1年で約1000回訪れます。1回の食事を意識して変えてみたからといって、すぐに身体の変化は表れません。ですが、毎日の繰り返しが積み重なり、未来の自分の身体になっていくのです。
難しいことはしなくても大丈夫。まずは毎日繰り返している食事の1000分の1でも良いので、何か簡単なこと、すぐにできることから始めてみてください。そして食事を通して、身体が内側から変わっていくことを五感で「taikan」してほしい。そんな想いを持って、“心と身体”が元気になるレシピを発信していきます。
今回ご紹介するレシピは、「ツナ缶」を旬の白菜と組み合わせた、冬にぴったりのグラタンです。
ツナ缶は、女性の皆さんにぜひ積極的に摂っていただきたい食材の一つ。ツナ缶に使用されている魚は主にビンナガマグロやキハダマグロなどで、マグロの脂にはDHAやEPAという不飽和脂肪酸が多く含まれています。これは血中悪玉コレステロールを低下させる働きがある質の良い脂です。血液をサラサラにしてくれるため、血栓ができるのを防ぎ、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞の予防になります。
そして不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロール増加を抑制する効果もあります。もともと女性ホルモン(エストロゲン)に、悪玉コレステロールの過不足を調整する働きがあり、悪玉コレステロールが過剰に作られるのを防いでいるのですが、40〜50歳になると、女性ホルモンが低下し始め、悪玉コレステロールの調整力が弱まっていきます。自然と悪玉コレステロールが増えやすくなるのですが、そんな時にこの不飽和脂肪酸が役に立ってくれるのです。
脂質と聞くと良いイメージがないかもしれませんが、ヒトが生きていくためには必要な脂質もあるため、脂質の「量」だけでなく「質」をしっかりと見極めることが大切ですよ。
新鮮な生のマグロは美味しいけれど、高くてなかなか手が出ない。魚も食べたいけれど、レパートリーが少ない。そんな時でもツナ缶であれば安くて、和洋問わず、さまざまな料理に使えますね。長期保存も可能なので、お買い得な時に買っておき、ストックしておける便利な食材でもあります。また、白菜が安い!と買ったのはいいけれど、一度に使い切れず余っている…と、ツナ缶と白菜がご自宅にある方は多いのではないでしょうか?
簡単、美味しい、そしてお洒落な一品を、ぜひ作ってみてくださいね。
株式会社Cuore 長友佑都専属シェフ。調理師、アスリートフードマイスター 2級、ケトジェニックダイエットアドバイザー。シンプルな調理法と素材の表現力に魅力を感じ、神奈川県内でイタリア料理を中心に修行を積む。横浜市のイタリア料理店「cucinapinocchio」にてシェフに就任し、「素材の持つパワー、魅力を最大限活かした料理」をテーマに活動。2016年より長友佑都の専属シェフに就任し、トルコと日本を行き来しながら、長友佑都のサポートに従事している。
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