有名アスリートの専属シェフである加藤超也さんが提唱するのは、心と身体が元気になることを五感で体感する「taikanごはん」。普段の料理に使う身近な食材や簡単な調理法で、日々の身体を少しずつ変えていくレシピをご紹介します。おいしい・簡単・おしゃれで何度も繰り返し作りたくなること間違いなしですよ♪
2月も下旬になり、少し寒さが和らいできましたね。それでも、何枚も着込んだりカイロを貼らないと外出できない、夜は湯たんぽが手放せない…など、冷えを感じている方は多いと思います。
冷えが身体に良くないことは皆さんもよくご存知だと思いますので、今回は冷えを予防・緩和するために食事面から気をつけておきたいことをお伝えします。
そもそも、身体が冷えると身体にどのような悪影響が出るのでしょうか?
まず、身体が冷えると血管が収縮し、血液の流れが悪くなります。血液は身体の中にできた老廃物を体外に排出するための役割や、ヒトが生きるために必要な酸素や栄養素を全身に届けてくれる役割を担っています。
そのため、血液の流れが悪くなると老廃物が身体に溜まりやすく、酸素や栄養素を身体に届ける効率も悪くなり、太りやすい、肌の調子が悪くなるといったことに繋がります。
さらに手足の冷えは交感神経を優位にするため、身体の緊張状態が続いてしまいます。心身を休めようとしても、冷えがあるとリラックスができなくなってしまいます。
今回は生姜を使ったポークソテーのレシピを紹介します。生姜に含まれるジンゲロンが身体を温め、血行を促進する作用があるため、生姜は冷えに効果的なんです。
そして今回は、エネルギーを代謝する上で欠かせないビタミンB₁が豊富な豚肉や麹甘酒と組み合わせることで、身体を温めるだけでなく、疲れを取る効果もプラス。甘酒の入ったたれに漬けておくことでまろやかな甘さが出て、固くなりがちな豚ロースもやわらかく仕上がりますよ。
食事をするだけでも体温は上がるのですが、身体を温める作用のある食べ物や飲み物を摂るといった心がけが、疲れを取り美しさを保つ秘訣にもなりますよ。
また、体温を上げると身体の要らないものをきちんと排出できるようになります。摂った栄養素が全身に届き、忙しい中でも疲れを感じにくい身体づくりにも繋がります。
作り方は簡単なので、ぜひ作ってみてください。最後の盛り付けをひと工夫することで手の込んだ料理に見え、ごはんにも合う、家族の皆さんが喜ぶメニューにもなりますよ!
株式会社Cuore 長友佑都専属シェフ。調理師、アスリートフードマイスター 2級、ケトジェニックダイエットアドバイザー。シンプルな調理法と素材の表現力に魅力を感じ、神奈川県内でイタリア料理を中心に修行を積む。横浜市のイタリア料理店「cucinapinocchio」にてシェフに就任し、「素材の持つパワー、魅力を最大限活かした料理」をテーマに活動。2016年より長友佑都の専属シェフに就任し、トルコと日本を行き来しながら、長友佑都のサポートに従事している。
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