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コラム

女の子の憧れ☆プリンセスケーキで「ママすごい!私のためにありがとう!」の思い出を【今日から始める親子クッキング vol.5

子育て世代にとっては、やはり気になる「食育」。でも、何から始めればよいかわからない、という方も多いのでは? この連載では、子ども料理研究家・武田昌美さんに、子どもと一緒に料理を楽しむ方法と、料理を通して子どもが得られる成長について、わかりやすく解説してもらいます。日々の料理を親子のコミュニケーションの場に変えてくれる魔法のアドバイスをどうぞ♪

おっちょこちょいママの株を上げる大傑作料理を!

寒かった冬も終わり、少しずつ春らしくなってきました。先月の「ただいま工事中!ケーキ」に続き、今月は女の子に大人気の「プリンセスケーキ」をご紹介します。ぜひ、卒園式や入園式のお祝いや、春のホームパーティーの際に挑戦してみてください!

よちよち歩きだった女の子も、幼稚園児くらいのお年頃になると、なんと口が達者なこと!個人差もあると思いますが、我が家の年中さん女子は喋る喋る……四六時中おしゃべりに夢中です。すっかり一人の人間として自己主張してきます。

私は、よく忘れ物をするのですが、娘に出かけ際に「ママ! 携帯と鍵持った!?」と毎度確認される始末です。なんとも情けない……。ちなみに大抵は「あ! 忘れた。確認ありがとう」となって、「もー、だから言ったでしょう」と完全に親子逆転現象が起こっていることは秘密です(笑)。

これではいかん! 常におっちょこちょいのママでは格好つきません。ここは何か女子の喜ぶ大傑作料理を作り上げて、尊敬の念を取り戻さねば! ママだってやればできるんだぞ〜、という具合ですね。

「私のママってすごいんだ!! なんでもできる!!」

そんな時、抜群の効果を発揮するのがこの「プリンセスケーキ」。このケーキ、私が運営する料理教室『リトルシェフクッキング』のママ向けレッスンでも何度か行っている大人気のレシピなのです。

ある時、お料理があまり得意ではないとおっしゃるお母様がいらっしゃいました。「どうにかして娘の誕生日ケーキを自分で作って娘をびっくりさせたい!」というとても温かいお気持ちから参加してくださいました。

そして迎えたお嬢さんのお誕生日。プリンセスケーキを披露します。お店には売っていない、大好きなプリンセスのケーキにお子さんは大喜びです。「ママ、ケーキ作れちゃうの!! 信じられない!! すごいんだね!!!」と、ママの株は急上昇。そして何より、ママが自分のことを思って作ってくれたケーキは、子どもにとってどんなプレゼントより嬉しいに違いありません。

さて、我が家でもこのケーキを作ると、娘から大絶賛されます。老馬の智とでも言いますか、子どもからすると「私のママってすごいんだ!! なんでもできる!!」という安心感が生まれます。そして「自分が好きなものを作ってくれるママ」を通じて、子どもは深い愛情を感じ、自己肯定感が高まっていくのではないでしょうか。

ボウルとイラストを使えば簡単!「プリンセスケーキ」

「そんな! ホールケーキだって難しいのに、こんなケーキ、ハードルが高すぎる……」と思われるかもしれませんが、大丈夫です! ご安心を。

このケーキも、前回の工事中ケーキと同様に市販品のスポンジで簡単にできます。しかも、難しいケーキの形成は、なんとご自宅にあるボウルを使えば誰でも簡単に綺麗に仕上げることができるのです。

ボウルにラップを敷いた上にスポンジと生クリーム、フルーツを交互に入れ、最後にくるっとひっくり返してお皿に出せば、あっという間にケーキの土台が完成! ボウルを使えば、難しそうに見えるホールケーキだって誰でも上手にできちゃいます。

07c33ead25c890f3baf8263ce59953dd ボウルにラップを敷いた上にスポンジと生クリーム、フルーツを交互に入れていきます

469efd956ad3456b5f7d5b813013e866 ボウルにふたをするようにスポンジを置いたら、余ったラップで上部を覆います

D840438c032fc0fa6a57fbb0247be892 冷蔵庫で冷やした後、ラップをしたままお皿の上に出し、手で形を整えます

66a0e2cacab6213a3f15e52884f2b98b 土台にクリームでデコレーションしていきます

0057cdf2d9fc8dd7dcae77baf991f7e7 最後にプリンセスのイラストの下部にラップを巻いて、ケーキに差し込んだら完成!

上の写真のプリンセスのイラストは私が描いたオリジナルになりますが、ディズニープリンセスなど、お子さんが好きなキャラクターのイラストを切り抜いて使っても、さらにテンションが上がりそうです。

詳しい作り方は、下記のレシピでチェックしてみてくださいね。こちらのレシピでは、一からスポンジを手作りする場合の工程も説明していますので、ぜひお時間がある時は挑戦してみてください。

子どもへの愛情表現は家族それぞれ。いろんな方法で子どもに愛を伝えることができます。

私がこれまでこの連載でお伝えしてきたような、子どもの「自信」や「挑戦する勇気」は、子ども自身に「自分は親から愛されている」という揺るぎない実感があってこそ育っていくものだと思います。親の愛が子どもの“土台”となり、その成長を支えます。

愛情表現の一つの方法として、ぜひこのプリンセスケーキで「あなたの大好きなプリンセスをママ一生懸命作ってみたよ!」と言ってサプライズをしてみていただけたらと思います。きっと大人が思う以上に、子どもの心に残る素敵な思い出になるのではないでしょうか?

*衛生面にご注意の上、調理してください。

キッズスタジオ『EduCooking Lab』2019年3月10日(日)オープン!

武田昌美さんが代表を務めるリトルシェフクッキングが、東京都世田谷区にキッズスタジオをオープン!⼦どもたちが「⾃信」と「挑戦する勇気」、「創造⼒」、「コミュニケーション能⼒」の芽を伸ばし、成⻑できる『EduCookingメソッド』が体験できる新スタジオです。活動内容やスケジュールなどの詳細は、リトルシェフクッキングHP で随時公開。お子さんと一緒に料理を楽しみながら学びを深めたいとお考えの方は、ぜひチェックを♪

【EduCooking Lab概要】
オープン予定⽇: 2019年3⽉10⽇(⽇)
所在地: 東京都世⽥⾕区船橋1-28-13 (最寄駅:⼩⽥急線千歳船橋駅 徒歩3分)

武田昌美(子ども料理研究家)

リトルシェフクッキング(株)代表取締役。フランスで料理の修行をしていた父の影響を受け、幼少の頃から料理に興味を持つ。航空会社にて客室乗務員をしながら、各地の料理や文化に触れ、知識を深める。2人の子どもの親となり、多くの子どもたちに料理の楽しさ、食の大切さを伝えていきたいと強く願い、2歳児から始められる料理教室を主催。保有資格は、フードコーディネーター、スパイスマイスター、食品衛生責任者。
【HP】https://little-chef-cooking.com/
【Instagram】@masamis__kitchen
【ブログ】子ども料理研究家 武田昌美の食育ブログ
【クックパッド】武田昌美のキッチン

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