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節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、家計管理のコツや食費節約の方法を教えていただきます。お金がなかなか貯まらない…とお悩みの方も、このレッスンで丸山流節約術を学んで、貯め上手・遣い上手になりましょう!
今年の3月頃から食料品や利用料などの値上げが相次いでいます。人件費や物流費が増えたことや、原材料の高騰が主な原因ですが、この10月に消費税が増税される際に食料品に関しては、軽減税率で8%のまま変わらないものの、同時期に値上げを発表することで便乗値上げと受け取られることを避けるために、この3月頃からの値上げラッシュに繋がったとも考えることができます。
そこで今回は、値上げラッシュが続くなかで、上手に家計をやりくりするために覚えておきたい5つのポイントをご紹介します。
食料品が値上げされる際の特徴として、商品価格がそのまま値上げされる場合と、内容量を減らした実質値上げもあります。パッケージが変更となる場合は、内容量が減っていることがあります。その場合はパッケージ変更前の商品を買った方がお得になります。それらパッケージ変更前の商品は見切り品として専用のスペースで売られていることがあるので、内容量や消費期限等のチェックをして購入の判断をしましょう。
今回の値上げされている商品の特徴として、食料品の場合はインスタントラーメンやカップ麺、アイスやスナック菓子、飲料、冷凍食品など嗜好品が主なものとなっています。これら嗜好品は、食費(自炊費)の中でも購入の優先順位は低くなります。日頃から肉や魚、野菜といったあまり加工がされていない食材をメインに食事や手作り冷凍食品を作っている人にとっては今回の値上げの影響はほとんどないとも言えます。乳製品が値上げになっているので、影響するのはこのあたりでしょう。
大手メーカーなどの商品ナショナルブランド(NB)の値上げが続くようであれば、スーパーなどのブランド名で売られているPB(プライベートブランド)商品を上手に取り入れることで、購入価格を抑えることができます。しかし、PB商品もパッケージ変更を伴う実質値上げが行われている商品もありますので、内容量とグラム当たりの金額などを比較しながら選びましょう。
上手な買い方としては、広告の品をチェックします。特に「その日限りの数量限定商品」が狙い目ですので、在庫と消費のペースを考えてストックしておきましょう。また、よく利用するスーパーの特売日だけではなく、特定の時間帯で行われるセールも覚えておきましょう。ただし、値段に追われるがあまり、買いすぎてしまうのは賢い買い物方法とは言えません。ストックはプラス2つまで、値引き品もその日に使う分のみにするなどルールを決めておきましょう。お買い物のレシートをチェックしてお菓子や菓子パン、ジュース、お酒といった嗜好品を1週間でどれくらい買っているかも確認して、量や回数を減らす工夫をしましょう。
農作物や卵などの価格が高騰する要因が現状ほとんどないことは、この値上げ時のやりくりに大きな助けになっています。特に卵は15年ぶりの安値となり、スーパーの特売でも100円を切ることが多くなりました。これら卵に加えて野菜や魚、果物といった旬の食材や肉類、乾物を取り入れたおかずやおやつを作ることで、外食費も含めた食費全体が抑えられるようになります。その際は食品ロスがでないように最後までムダ無く使い切る、食べきることを意識して食材の使い回しをしましょう。
外食産業の中でも一部値上げを発表しているところがあります。外食はレジャーの意味もありますので、自炊とのバランスを考えながら上手にやりくりをしましょう。
旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。 公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら>>
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