「こども食堂」運営者の方へのインタビューとともに、子どもたちに大人気のおいしいごはんをお届け! 子どもや親をはじめ、地域の人たちに安価または無料で食事を提供している「こども食堂」は、子どもの貧困対策としてだけでなく、地域交流の場として今注目を集めています。その活動をサポートする「全国こども食堂支援センター・むすびえ」のキッチンには、日本各地のこども食堂のレシピが満載。その中からおすすめのレシピをご紹介します。
連載第2回は、むすびえ公式キッチンより、岐阜県可児郡の「ふしみこども食堂」のレシピをご紹介! 同食堂を運営する平井髙子さんに、郷土料理をアレンジした人気メニューについてお話しいただきました。
「みんなで食べるご飯はおいしいよ♪」
そんな思いからこの「ふしみこども食堂」の活動は始まりました。
公民館という場所で「食」を通して何か出来たらいいな、という思いを友だちに話したことがきっかけで、「こども食堂」の活動を知りました。元々「食」に関心があったことと、こども食堂をやります!とSNSに投稿したら、思いのほか「私もやりたいと思っていたんです」と共感の声が多かったことが大きな力になっています。
せっかくなら、子どもに限らず多世代の地域住民がここへ来て楽しく交流できたらいいよね。そういう居場所があったらいいね。私たちはそれが、こども食堂の活動だと考えています。
「食」を通じた健全な子どもの育成と、異世代交流の場として、みんなでごはんを食べながら楽しい時間、ホッとする時間を楽しむ場所になっています。
五平餅は、NHKの連続テレビ小説「半分、青い。」のドラマがきっかけで知名度がアップした岐阜県東濃地方の郷土料理です。
こども食堂に届くたくさんのお米の消費も兼ねて、この地方出身のスタッフの指導のもと作るようになりました。五平餅は秋のお米の収穫後、神様に感謝して作る。また、家族がそろった時や来客のある時などには各家庭で作って食べていた、というスタッフの経験をもとに、子どもたちと作ってみたところ、楽しさと五平餅の美味しさが大人気となりました。
自家製味噌をベースにごまや胡桃、落花生が入った特製の味噌だれをたっぷりとつけ、こんがりと焼いた香ばしさが美味しさの秘訣です。
ポイントは味噌だれに胡桃、落花生をたっぷりと使うこと。
塗る前に弱火で表面をがふっくらするまで焼き、味噌だれを塗ったあとにもう一度焼き目をつけるように炙ると、一層美味しくなります。
ご飯300gで8〜10本くらい出来ます。炊いたご飯が余った時など潰して平たく握ってオーブントースターやホットプレート、魚焼きグリルなどで焼いてもOKです。
普段買って食べることが多い五平餅ですが、「作ることから出来て楽しい!」と子どもたちから喜ばれているメニューです。ぜひご家庭でも一緒に作ってみてはいかがでしょうか?
住所:岐阜県可児郡御嵩町伏見485-1
開催:【こども食堂】毎月第1金曜日、15:00〜20:00、【ゆずりはサロン】毎週水曜日、不定期でパン教室開催
こども食堂参加費:子ども100円、大人500円
お問い合わせ先:Facebookのメッセージ、またはfushimi.kodomo.shokudo@gmail.com
「こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくる。」のミッションのもと、2018年に全国に点在するこども食堂を統括する団体を組織。地域ネットワーク支援事業、企業・団体との協働事業、調査・研究事業を軸とした事業を通じてミッションの実現へ向けて活動している。
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