今回の記事も前回に引き続きクックパッド・スペイン語版から、ラテンアメリカのレシピをご紹介&スタッフが作ってみます。前回は、メキシコのアボカド・ディップ「ワカモレ」をご紹介しました。クリーミーなアボカドにさっぱりレモン、さらにピリッとした唐辛子が絶妙なハーモニーを奏でる一品です。タッパーに入れて持ち運びもしやすいので、持ち寄りパーティーやピクニックにも良さそうですね。
この記事でご紹介するのは、9月18日が独立記念日である南米・チリの「ペブレ」という万能サルサ(ソース)です。ペブレは、トマト、玉ねぎ、パクチーのみじん切りをレモンなどで味付けしたさっぱりした風味のサルサです。パンに乗せたり、肉や魚に添えたりするのはもちろん、ご飯にかけても美味しいですよ。肉や魚を焼いて、ペブレを添えるだけでいつもと違う一品に仕上がるので、マンネリ解消にもぴったりです。
材料は、トマト、玉ねぎ、パクチー、にんにく、油、塩、クミン、唐辛子、オレガノ、レモン。オリジナルのレシピではアヒという品種の唐辛子を使っていますが、手に入らない場合は他の種類でも大丈夫だそうです。
1. にんにく、玉ねぎ、唐辛子を刻む。
2. 油と塩とクミンパウダーを混ぜる。
3. トマトを刻んで加える。
4. レモンを絞って、オレガノとパクチーを混ぜれば完成!
クミンとオレガノは作者さんのお好みのアレンジなので、加えなくてもおいしいですよ。
とてもシンプルな上に、肉、魚、パン、そしてご飯とも相性ばっちり。まさに万能サルサです。
パクチーが好きな方はパクチーを増やしたり、辛いものが苦手な人は唐辛子抜きにしてみたり、すっきりしたい時はレモンを追加したり…好みや気分に合わせてアレンジも楽しそうです。
クックパッド・スペインの現地スタッフも、実は既に何度もリピートするほどのお気に入り料理なんです。
ところで、メキシコにも材料も作り方もほとんど同じ「ピコ・デ・ガジョ」というサルサがあります。メキシコ人とチリ人のスタッフに違いを尋ねてみたところ、
「ラテンアメリカには広く似たような料理があります。それに、まったく同じ料理でも、国によって違う名前がついていることも。ペブレとピコ・デ・ガジョはほとんど同じだけれど、ペブレは油を入れ、ピコ・デ・ガジョは入れないのが違いだと思います」
とのことでした。
前回の記事でもご紹介しましたが、作ってみた方は、ぜひ現地の作者さんに直接つくれぽ(つくりましたフォトレポートのこと)を送ってみてください。作者さん、とっても喜んでくれますよ。写真の送り方の詳しい説明は、こちらの記事を参考にしてくださいね。
TEXT: MAIKO KAMATA (クックパッド・スペイン)
『世界のクックパッドのごはん』は、料理から始まる暮らしのマガジン「cookpad plus」で連載中です。最新号「cookpad plus 2019 年秋号」が、2019年9月2日(月)に発売!食材の使い切りワザやお弁当レシピを大特集。「世界のクックパッドのごはん」のコーナーでは、メキシコの独立記念日に食べる定番料理を取り上げています。ムーミンキャラクターのミイがデザインされたかわいらしい時計の豪華付録つきです。是非手にとってみてくださいね。