日本No.1レシピサイト「クックパッド」編集部
「サマルダラ」とは、ハーブ大国・ブルガリアで親しまれているハーブソルトのこと。バルカン山脈にだけ育つハーブで、にんにくのような香りとはちみつのようなやわらかさを併せ持つことから、英語では「ハニーガーリック」と呼ばれます。
世界の台所探検家であり、クックパッド社員の岡根谷実里が、このサマルダラを使った料理を現地の有名フードブロガーであるネリさんのお家で教えてもらいました。その様子は「世界はほしいモノにあふれてる」(NHK)でも紹介されました。
以前配信したこちらの記事で、サマルダラの詳しい使い方を解説しています。
“ネリさんが見せてくれたサマルダラ使いのすごいところは、「ぱらっとかけるだけで立派な料理になる」こと。パンや生野菜などの食材にかけるだけで全然新しい味わいに変身しちゃうのです。”
“「手のかかる料理はしなくなってしまうでしょ。若い人にも料理をしてほしいから、私は"cooking without cooking(料理しない料理)"を伝えているの」。ネリさんは有名なフードブロガーで、手の込んだ料理だって作れる料理上手です。でも彼女がブログで紹介したり今回教えてくれたものは、最小限の手間にして充実感とおいしさがあるものなのでした。”
記事に書かれているように、ネリさんがこだわっているのは“料理をしない料理”。パンにこのサマルダラとバターをのせるだけで、チーズ風味のオープンサンドに早変わり。また、トマトをフードプロセッサーにかけたものに、サマルダラをひとつまみ加えれば、絶品のトマトスープになるのです。
ハーブ、というとおしゃれで敷居が高い料理をイメージしがちですが、ブルガリアでは「料理をせずに料理を楽しむ」ための食材なのです。
「サマルダラ、どんな味なのか気になる!」と思った方も多いはず。でも残念ながら、日本では手に入れることができません。
サマルダラと味は全く異なりますが、使い方のアイデアとしてネリさんがおすすめしているのは、オレガノと塩をまぜてつくる「オレガノソルト」。オレガノのほかにも、お好みのハーブと塩を組み合わせて、簡単に楽しめるレシピがクックパッドにありました!
トーストやおにぎり、切った野菜にさっと振りかけるだけで、いつもと違った味わいに早変わり! 包丁もまな板も不要の、簡単味変レシピです。
オレガノ、バジル、クミン…と、海外のハーブソルトを紹介しましたが、実は日本の食材にもサマルダラのように使われている食材があるのをご存知ですか?
それは「ゆかり」です。
ご飯やおにぎりはもちろん、野菜と和えるだけで立派な一品に。まさに、日本版サマルダラ。そう考えると、なんだか急にハーブソルトに親近感が湧いてきますよね。
みなさんもハーブソルトで、“料理をしない料理”をしてみてはいかがでしょうか?
(タイトル画像撮影:岡根谷実里)
※ゆかりは、三島食品の登録商標です。
世界の台所探検家として活動する岡根谷実里が10月24日(木)22:30放映の「世界はほしいモノにあふれてる」(NHK)に出演しました。
ウィーン・ブルガリアで見つけた、日本未上陸の台所レシピが紹介されています。本国ブルガリアではサマルダラがどのように親しまれているのかも、素晴らしい映像を交えてご覧いただけます。
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