“クックパッド芸人”を自称し、自らのキッチンに1000品以上のレシピを掲載している「藤井21」さん。1人(ソロ)で作って1人で食べるという「ソロ飯」を日々楽しんでいるそう。藤井21さん自作のおすすめレシピと、悲喜こもごものエピソードをご紹介します。第11回のテーマは「柚子胡椒」。藤井さんが愛してやまない、ピリッと爽やかな大人の調味料の真髄をご覧あれ!
柚子胡椒。
ピリッとした刺激的な辛味と、鼻腔を抜ける華やかな柚子の香りでいつもの料理にアクセントを加えて、料理そのもののレベルを引き上げてくれる魔法の調味料。
出会ったあの日から僕の心を虜にして止まない。
柚子胡椒といえばよく議題にあがる問題が「冷蔵庫に余りがち問題」。
うちの冷蔵庫にも常に柚子胡椒があるが、うちでは無論余らせているわけではない。備蓄だ。常に冷蔵庫にいてくれないと困る存在、それが僕にとっての柚子胡椒だ。
最近だとコンビニでおでんを買うとミニパックの柚子胡椒が付いていたりして、定番の薬味としての確固たる地位を築いていて柚子コシャー(柚子胡椒を愛する者)としては嬉しい限りだ。
僕くらいのヘビー柚子コシャー(重度に柚子胡椒を愛する者)になると、市販の柚子胡椒を楽しむ一方で、手作り柚子胡椒も楽しんでいたりする。
「柚子胡椒ってそもそもどうやって作るの?」「胡椒が入ってるの?」そんな疑問符が浮かんだ方のために言っておくと、柚子胡椒に必要な材料は「柚子」「生の青唐辛子」「塩」この三点だけだ。
柚子胡椒は若い青柚子を使うのが一般的だが、個人的には手作りする際は入手しやすい黄色柚子を推奨している。
この時期スーパーに青い柚子は無くとも、黄色い柚子は必ず陳列されている。そして黄色い柚子には青柚子にはない柚子独自の強い芳香と優しい味わいが楽しめるので、普通の柚子胡椒とは一味違うのを楽しみたい! という熱意のある柚子コシャーは、黄色い柚子を使って柚子胡椒を自作して欲しい。
さて三つの材料さえあれば簡単にできる自分だけの「とっておきの手作り柚子胡椒」。
とっておきたいとっておきだけど、一日を通して三食色々アレンジして楽しめるので推奨したい。
朝ご飯は簡単にトーストだけ、というパン派のあなたにも柚子胡椒はもちろん良い。
和の柚子胡椒は洋のパンとも相性抜群。
いつもよりワンランク上の上質なトーストとカフェオレで朝を決めたい。
お昼はご飯ものが腹持ちも良くて良い。柚子胡椒は乳製品との相性も良いので、ドリアのホワイトソースの味付けにも使える。サラダなんかも添えたらバランスも良い。もちろんサラダのドレッシングも柚子胡椒だ。
夜はこの時期、温かいものが欲しくなってくる。
冬の定番といえば鍋だ。鍋といえば柚子胡椒は欠かせない。薬味の定番だけどメインに持ってきて「柚子胡椒なべ」ってのもオツで良い。
如何だろうか。
そもそも料理というものは調味料という脇役があって主役の料理が引き立つ。でも普段脇役の柚子胡椒を主役にしたレシピがあって良いじゃないか。
今日だけは主役は譲れない。
料理と笑いで天下を目指す男性ピン芸人。
埼玉県東松山市出身。東松山のやきとりを愛し、東松山市親善大使「東松山市應援團」の一員。食品衛生責任者の資格を持ち、クックパッドには1000以上のレシピをアップしている。日本テレビ系列『ウチのガヤがすみません!』などに出演。
>>オフィシャルブログ「良い香りのある生活」