日本No.1レシピサイト「クックパッド」編集部
新年はいかがお過ごしですか?新鮮な空気に満ちた街中を歩いていると、新たな目標への意欲が高まりますよね。でも、がんばるには、健康でなくてはなりません!そんな新年早々に、日本では「お屠蘇(とそ)」を飲んで、無病息災と幸せを願うという習わしがあります。では、今回はお屠蘇についてお伝えしましょう。
名称を紐解くと、意味が解読できます。諸説ありますが、まず「蘇」は「悪鬼」を指し、「屠」は「ほふる(切りさく)」を意味するといった説。また、悪鬼を「屠る」ことで魂が「蘇る」といった説も。いずれにせよ、悪鬼を追い払うものであることがわかります。新しい一年の無病息災と幸せをもたらす、ありがたい風習なんですね。
お屠蘇は薬酒として、豊富な漢方を含有しています。桔梗、防風、山椒、経皮など、風邪や便秘に効果があるとされる漢方が、ふんだんに使用されているのです。もちろん調合はさまざまですが、多くて10種類ほどとか。お屠蘇の元となる漢方が入った「屠蘇散」は薬局で売られていて、年末にはスーパーや酒屋などに並ぶので、見かけた人もいるのでは?
屠蘇散を日本酒や赤酒に入れて、一晩寝かせましょう。そして元旦の朝に、東の方角を向きながら、年少者から年長者の順番にいただくそうです。では、お屠蘇のレシピを見てみましょう!
漢方を粉にするところから挑戦したいというときはこのレシピを参考に。手軽に作りたい人は、お店で売られている屠蘇散を使用しましょう。
漢方がなくてもお屠蘇気分を味わえるレシピです。手に入りやすいスパイスを使うので、試しやすそうですね!
ありがたいお屠蘇も、余ることがあるかもしれません。そんな時、捨ててしまうのはもったいないので、料理に使ってしまいましょう!
チャーシューの香料とお屠蘇の成分は、ほとんど同じなのだとか。鶏もも肉が美味しくなるレシピです♪
リンゴのコンポートに、お屠蘇を使うとちょっぴりスパイシーに。家族にお屠蘇が苦手な人がいる場合なども、これなら食べられるかもしれませんね。
日本の古来より受け継がれてきた、お屠蘇。今の時代も、人々が健康と幸せを願う気持ちは同じです。新年を迎えた今こそ、お屠蘇に初挑戦してみるのも、風情があってオススメですよ♪(TEXT:八幡啓司)
日本ナンバーワンのレシピサイト「クックパッド」のオウンドメディアであるクックパッドニュースでは、毎日の料理にワクワクできるような情報を発信しています。季節にあわせた人気レシピの紹介のほか、定番メニューのアレンジ、意外と知らない料理の裏ワザもお届けしています。