“クックパッド芸人”を自称し、自らのキッチンに1000品以上のレシピを掲載している「藤井21」さん。1人(ソロ)で作って1人で食べるという「ソロ飯」を日々楽しんでいるそう。藤井21さん自作のおすすめレシピと、悲喜こもごものエピソードをご紹介します。第15回のテーマは「押し寿司」。外に出にくくても湧き上がる“寿司欲”。それを満たすのにぴったりなレシピをご紹介します。
なんだか分からないけど、急に寿司食べたくなる事がある。
日本人の心に潜む寿司欲。アイデンティティとしての寿司。
しかし自宅で作るにはどうしてもハードルが高いのが寿司だ。
さて寿司を作ろうとなったら、魚を捌く所からやりますか?
いやいやそれはさすがにハードル上げすぎだって事で、買ってきたパックの寿司ネタを使う事にしましょう。
それでもまだ寿司飯の問題が残る。水分量を調節して、硬めに炊いたご飯に寿司酢を合わせる。
パタパタあおぎながらシャリを切るように……あれ? そんなシャリを作れるだけ大きい桶がうちにあったかな?
(ところで寿司酢って寿司飯以外で何に使うの? という疑問が残るが、これは今後訪れるかもしれない寿司酢の回で紹介しよう)
一番ハードルが高いのが握りだ。
これはもはや論外。本手返し? 小手返し? これは素人が手を出せる範疇ではないので、職人に任せよう。
でもこのご時世外食ってのは……ああ愛しの寿司は果てしなく遠くへ。
……なんてことはなく!!
魚を捌かなくて良い!
いやもう魚を使わないから、生魚が苦手なお子様にも最高!
寿司酢も使わないから余った寿司酢の使い道に困ることもない!
握らないから職人技を身につける必要もない!
しかも食材は全てコンビニでも揃えられる!
それが誰でも簡単に出来る押し寿司!
押し寿司を作る上で大事なことはひとつ……
押す!!!!
どこか景色の良いところに旅行に行きたい!
外に遊びに行きたい!!
週末は友だちと呑みに行きたい!!
全部全部全部やりたい!!!!
でも今はそんな気持ちをグッと抑え込んで……辛抱してその思いを鍋に押し込んで。
きっと辛抱した気持ちの分だけ、綺麗な層になって押し寿司になって帰ってくるから。
という訳で三密を避けて、おうちで押し寿司作ってお米を密に。
お後が宜しいようで?
料理と笑いで天下を目指す男性ピン芸人。
埼玉県東松山市出身。東松山のやきとりを愛し、東松山市親善大使「東松山市應援團」の一員。食品衛生責任者の資格を持ち、クックパッドには1000以上のレシピをアップしている。日本テレビ系列『ウチのガヤがすみません!』などに出演。
>>オフィシャルブログ「良い香りのある生活」