調理師資格を持っている食費節約が得意なFPです。
節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「食費節約レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。今回は、「ボーナス依存しない!家計見直し術」を教えていただきます。
長引く新型コロナウイルスの影響で、今後の家計に不安を抱えている方も多いかと思います。住民一人当たり一律10万円を給付する「特別定額給付金」が決まり、申請がスタートしました。全国民に支給されることはとてもありがたいことですが、とは言えこれは一時的なものです。大切なのは根本的な見直しです。新型コロナウイルの影響で業績が伸びる企業もあればそうでない企業もあります。業績が悪化すれば、当然夏のボーナス、長期化すれば、冬のボーナスが減額される可能性があり、最悪ボーナスゼロも視野に入れなければいけない業界もあります。
ボーナス依存度が高い家計とは、「ボーナス払いで、住宅ローンやクレジット払いを利用している」、「毎月の生活費が給料では足りず、その補填にボーナスを充ている」家計のことです。わかりやすく言い換えると、ボーナスが貯蓄に回わらずに、何かしらの支払いや消費に回っている家計のことです。なぜボーナス依存度が高い家計が危険かと言えば、家計の体力がボーナスありきで回っており、その支給額が減ってしまうと途端に家計が回らなくなってしまうリスクがあるからです。
この夏の住宅ローンなどのボーナス払いで引き落とされる予定が既に決まっているお金は、別途生活費の見直し等をして引き落とし口座にプールしておきましょう。冬のボーナスにも不安がある場合も同様に早めにボーナス払いがある分を貯めておきましょう。そして、クレジット払いではボーナス払いを選択しない。またボーナスをあてにした大きな買い物や旅行の計画は延期して確実にボーナスが入金された後に計画を立てるようにしましょう。
月々の収入ではやりくりできず、足りない生活費の補填にボーナスを使っている場合は、毎月の収入でやりくりと貯蓄ができるように出費を見直すことが先決です。その中でもより注意すべき家計は、クレジットカード払いをメインに利用し、引き落とし分をその月の給料から支払い、その月の生活費はクレジットカードで支払って…と、クレジットカードの支払いが自転車操業状態になっている家計です。この支払方法が危険なのは、収入が減ったときに家計が回らなくなる恐れがあります。悪いシナリオとしては、払いきれないクレジットカードの請求をリボ払いにして、その後リボの残高が増えていき知らないうちに借金が増えていってしまうことです。そうならないためにも早めにクレジットカードの清算をして、現金払いもしくは、デビットカードやチャージ式の電子マネー、QRコード決済にしましょう。
新型コロナウイルスのような今までにないような状況下においては、大きく見直しができるであろう固定費から見直すことも必要です。特に見直しておきたい費目としては住居費や保険料、教育費、公共料金といった毎月かかる固定費です。毎月の固定費が収入に対して大きくなるほど、生活費や貯蓄にまわるお金が少なくなり、ボーナスだけではなく、月の収入が減ったときにも家計が立ち行かなくなる可能性があります。思い切ったリストラ策も必要となるかもしれませんが、健全な家計を作るためには避けては通れないところです。家賃が安いところへの引っ越しや、聖域と言われていてなかなかメスが入れにくい教育費も場合によっては最低限にする必要性があるかも知れません。
先がなかなか見えない中で家計のデフォルトを回避するためには、苦渋の決断をしなくてはいけないこともあるでしょう。まずは何を優先すべきかを家族で早めに話し合って、家計を立て直しましょう。
旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。 公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら>>
旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
節約アドバイザー、FP、ファイナンシャルプランナー(AFP)FP技能士2級、消費生活アドバイザー、調理師、宅建士(登録)
公式HP:らくらく節約生活 https://www.maruyama-harumi.com/
ゆとりうむプロジェクト理事https://yutorium.jp/