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在宅時間が増えた今年は要注意!夏本番に備える「水道・電気代」の節約方法

節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「食費節約レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。夏に増えがちな光熱費ですが、今年は在宅勤務や自粛で更にかさんでしまう可能性大! 今回は、そんな今こそチェックしたい「水道代と電気代の効率的な節約術」をご紹介します。

在宅勤務や在宅時間が増えることによって水道光熱費も増えがちです。今までは会社で勤務している場合の水光熱費は会社からの補填がない限り、個人が支払うことになります。そして夏は電気代や水道代が増えやすくなり、つもれば家計に影響がでます。今回は、水道代と電気代の効率的な節約術をご紹介します。

節水はお風呂からスタート

在宅時間が増えるとトイレや炊事、シャワーといった水の使用量が増えがちです。主な水道の使われ方を見ると、風呂、トイレ、炊事、洗濯の順番となっています。お風呂の水をメインに節水をすると効果も高くなります。

水は一旦流れてしまうと、戻すことはできません。夏は水が気持ち良いですが、流しっぱなしをやめて、まずは桶やコップなどに溜めて使うことで節水につながります。

家庭での水の使用量が一番大きい風呂は、浴槽に湯を張ってその水を最後までムダ無く使うのが節水につながります。節水のコツは残り湯は洗濯や掃除に使って、日没後に庭やベランダに残り湯を打ち水として利用すれば、ムダがありません。

家族の人数が多い場合は、節水シャワーヘッドを付けることをおすすめします。水圧を高くすることで、節水につながります。表示の節水率や機能によって値段は変わりますが、節水率が50%以上のものを選ぶといいでしょう。購入する際は、メーカーを確認して対応するシャワーヘッドを選ぶようにしましょう。

またトイレの節水は、大と小を使い分けるだけでOKです。また、古い水洗トイレは水の使用量が多く、1987~2001年のモデルは大13L、最新モデルは大4.8Lとその差11.2Lです。※最新型の節水型の器に交換することも検討してみてはいかがでしょうか。

ほかにも食器を洗う際に食洗機を使うと節水につながりますが、食洗機がなくても、洗った食器をすすぐ際に、洗い桶の中に大きいものから順にタワー式に食器を重ねてから、小さいものから順に鉛筆一本分程度の細さの水で洗い流すと少ない水でも効率的にすすぐことができます。

夏の節電はエアコンから

夏の日中(14時頃)の消費電力(在宅世帯平均)のグラフを見てもわかるように、エアコンが全体の電力使用量の約60%近くを占めており、次が冷蔵庫です。日中の節電のコツはエアコンの使い方に気を付けましょう。

エアコンを上手に使うコツの一つに、家庭内クールシェアがあります。家族が各々の部屋でエアコンを付けてしまうと、電気使用量が増えます。リビングのエアコン1台で家族が集まって過ごすことで、節電につながります。

また、冷感ボディーペーパーや濡らしたタオルをファスナー式の袋へ入れて冷蔵庫で冷やしておき、帰宅後すぐにこれらで拭くことで、エアコンの温度を下げずにすみます。

エアコンの冷房運転の設定温度は26℃から28℃へ2℃上げ、扇風機を併用すると、節電かつ快適さを保つことができます。エアコンのみ26℃で運転した場合を100とした場合、28℃設定+扇風機で22%の節電になります。この時扇風機は頭を下に下げて首振り運転をすると、下に溜まった冷気が撹拌され、また冷気が扇風機から出る風が身体にあたることで涼しさを感じることができます。

そして2週間に1回は、エアコンのフィルターに付着したホコリを掃除機などで吸い取って掃除をして、冷房効率を上げるようにしましょう。

冷房効率を上げるには窓がポイント

冷房でせっかく冷やした空気も窓ガラスを通して逃げていってしまいます。また夏場は外からの熱が窓ガラスから入ってきます。冷房を付けてもなかなか涼しくならない時は、思いきって厚手のカーテンを閉めるのも手です。遮光カーテンを使えば、外から入って来る熱を遮断することができます。また葦簀(よしず)やすだれを窓の外にかけて日陰を作るのも効果的です。

西日対策として出かける前に、遮光カーテンを閉めてから外出すると、外からの熱気を抑えてくれます。帰宅してからはすぐに冷房を付けるのではなく、一度窓を開けて換気扇を回して部屋に籠った熱気を逃がしてから、エアコンのスイッチを入れるとよいでしょう。

また古いエアコンは、最新式のものに比べると消費電力が高いため、購入から10年以上経っているものであれば、買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。リビングなど、利用時間や利用人数が多い場所のエアコンから買い替えると、節電効果が高くなります。また最新のエアコンは、消費電力だけではなく機能や性能も向上しているので、より快適に過ごすことができるでしょう。

冷蔵庫の節電は設置場所と開閉回数がポイント

冷蔵庫は開閉回数を減らしたり、直射日光が当たらない場所に置く、冷蔵庫と壁の間にはすき間を空けるといったちょっとした工夫でも消費電力量を抑えることができます。在宅勤務で冷たいものを取るために冷蔵庫の開閉回数が多いときは朝、大きめのポットに氷とお茶を入れてリビングに置いておいて、飲み物はポットから注ぐと冷蔵庫の開閉回数を減らすことができます。

水道光熱費は「つけっぱなし」、「流しっぱなし」をしないといった節約行動を習慣にすることが大切です。在宅時間が増えがちなときこそ、日ごろの行動を意識的に注意をして過ごすことで、この時期にかさみがちな水光熱費を抑えることができるでしょう。

丸山晴美さん

旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
公式ホームページ「らくらく節約生活」はこちら>>

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