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コラム

1月に、フランスで楽しみながら食べられる「ガレット・デ・ロワ」って知ってる?

フランス伝統のパイ「ガレット・デ・ロワ」。フランスでは1月6日に食べ、クリスマスと同じくらいに盛大に祝うそうなのです。皆さんも今年から新しい習慣として取り入れてみませんか?

「ガレット・デ・ロワ」とキリストの誕生を祝う「公現節」

ガレットとは円形に平たく焼いたお菓子の総称、ロアは王様を表します。つまりガレット・デ・ロワを直訳すると「王様のお菓子」になるんです。パイの中には、フェーブといわれる王様の形をした陶器の人形を1つ配置し、切り分けて当った人がその日1日王様・王女様として振る舞えるという遊び心のあるお菓子です。ちなみに、製菓店によって異なるフェーブを集めるコレクターも、フランスにはいるそうですよ。

元は、東方に住む3人の博士が、イエスが誕生した12月25日から12日後の1月6日に、初めて生まれたばかりのイエスに出会い、後のクリスマスプレゼントを送る習慣の由来となった宝物を捧げたことが由来。それを記念した「エピファニー」というキリスト教のお祭り(公現祭)のお菓子が、このガレット・デロワです。今では、フランスは1月の第1日曜日を公現祭に当てており、2015年の今年は1月4日がその日となります(他の国では毎年1月6日を公現祭にしているところもあります)。

「ガレット・デ・ロワ」をおうちで楽しく食べよう!!

日本でもクリスマスをもう一度楽しむような気分で、1月にガレット・デ・ロワを食べて楽しんでみませんか?さぁ、家族や友人の中で王様になるのはどなたでしょうか?

見た目も鮮やかに楽しんで☆


小豆を使って、和風にアレンジ♪

(TEXT:中本タカシ/ライツ)

※フェーブを入れて食べる際、歯こぼれや誤飲の恐れがありますので、一口ずつ慎重に食べましょう。小さな子供が食べるときは注意しましょう。

参考資料:
『おしゃれでおいしい! フランスの気取らないお菓子』(日東書院)
『お菓子の由来物語』(幻冬舎ルネッサンス)

※記事初出時、ガレットデロワは1月6日に食べるものという内容となっておりましたが、フランスでは現在、公現祭を1月の第1日曜日とする風習になっており、今年は1月4日になります。ここに訂正しお詫びいたします。

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