1人でキャンプを楽しむ“ソロキャンプ”の様子をYouTubeに投稿し、再び話題を集めている芸人のヒロシさん。おうちキャンプのアイデアや、気軽に実践できる料理についてお聞きしました。最後には、ヒロシさんのお話を参考に編集部スタッフがごはんを作ってみた様子もお届けします。
休みの日、たっぷり寝て起きたら外はどんよりとした曇り空。
出かけようかどうか迷っていると、とうとう雨が降り出してしまいました。傘をさしてまで出かけるのは面倒……。
こんな日は一日外に出ず、徹底的に家の中で楽しみたい! おうちキャンプ決行です。
今日やりたいのは、テントを張ることとクッカーでパンを作ること。パンは発酵させたりと待ち時間が多いので、先にパンを作り始めて、その間にテントを張ります。
テントのセットとクッカーを引っ張り出し、さっそくスタート!
おうちでも野外でも作りやすいパンです。
ポリ袋を使うので洗い物が少なくて済みますよ。
強力粉…200g
ドライイースト…3g
塩…2g
バター…20g
砂糖…大さじ2
お湯…130g
1.砂糖、ドライイースト、お湯(40℃前後)をポリ袋に入れ、混ぜる。
2.別のポリ袋に強力粉と塩を入れて混ぜる。中央にくぼみを作り、そのくぼみに1を少しずつ入れながら菜箸やフォークででぐるぐる混ぜる。
だんだん生地がまとまってくるので、根気よく混ぜましょう。
屋外で作る時は、あらかじめジッパー付きポリ袋に強力粉と塩のセットを入れて持っていくと便利です。
3.ある程度まとまったら手で5分ほどよくこねる。しっとりしてきたら、生地を軽く伸ばし、角切りにしたバターを置く。バターを折り込むようにまとめ、なじんでつやっとしてくるまで5分ほどよくこねる。
ポリ袋から出し、ここはしっかりとこねましょう!
作業台があればそこに生地を置き、伸ばして畳んでを繰り返します。
4.クッカーにフライパン用のクッキングシートを敷き、丸めた3を入れる。フタをして30分置き、一次発酵させる。30℃以上50℃未満で発酵するので、屋内で室温が低い場合は日の当たる場所に置くなどして調節する。1.5倍ほどに膨らんでいればOK。
5.4等分にし、軽くこねてガスを抜く。クッカーに生地を並べてフタをする。とろ火にして1分経ったら火を止め、そのまま10分放置して二次発酵させる。このときフタはあけないこと。
今回直径14cmのクッカーを使用していますが、このサイズで生地を分割せずそのまま焼くと、外側は十分焼けているのに中身が生焼けになってしまいがち。
分割することで、中にも火が十分に入るようになります。
6.とろ火にして、12〜13分焼く。フタを開けてパンをひっくり返し、フタをしてもう片面を10分ほど焼いて完成。
これ以上弱くすると炎が消えてしまうくらいの火力で、じっくり焼きます。焼き時間は様子を見ながら調整しましょう。火力が強いと焦げてしまうので注意!
パンをひっくり返すときは、一度お皿に出してから返すと簡単です。
完成!
味わいは素朴で、もっちりとした食感のパンです。そのまま食べてもおいしいし、ジャムを付けてもおすすめ。ちょうど作っておいた梅ジャムと合わせていただきましたが、相性バツグンでした!
やはり焼きたてがおいしいですが、少し経っても外側が固くなるくらいで、中身は変わらずもちもちでした。
パン作りと平行してテントも張りもスタート。
これまで一度もテントを自分で張ったことがなかったので、布が二枚と蛇腹になったポールを手に「これが本当にテントになるの?」と面食らいましたが、徐々に形になってきました!
ポールがカシャンとくっついてどんどん長くなっていくのが楽しい。
途中、向きや細かいところがわかりにくかったのですが、ネットで張り方の動画をアップしている人がいたのでそれを参考にしました。
室内ならではの大変なポイントとしては、自分が違うところに集中している間に、反対側のポールが壁のあちこちに刺さったり、置物にぶつかっていることですね。周りのものは避難させておいたほうがよさそうです。
作業時間20分ほどで、テントも完成しました!
初心者でもきちんと形になったことに感動です。思っていた以上に簡単で、自分の中のキャンプのハードルがグッと下がりました。
テーブルとランタンを置けば、気分は完全にソロキャンパー!
暗くなり始めた部屋で、ランタンの明かりがいい感じな雰囲気にしてくれます。LEDのものなので本格的とは言えないかもしれないですが、優しい灯りが素敵です。これはランタンにハマる人の気持ちがわかる気がする…!
休日ダラダラ過ごしていると少し罪悪感がありますが、これなら家の中で適度に動けるし、しかもテンションも上がります。外出自粛期間の時にブームになったのも納得です。
今でもなかなか旅行や遠出はしづらい状況なので、今年の夏も引き続きおうちキャンプは盛り上がりそうですね。
雨の日や、外に出たくない気分の日に、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
(撮影道具協力:ヒロシ・コーポレーション、TEXT:植木優帆)
1972年1月23日生まれ。熊本県出身。ヒロシ・コーポレーション所属。
【TV】
BS朝日『迷宮グルメ異郷の駅前食堂』レギュラー
熊本朝日放送『ヒロシのひとりキャンプのススメ』レギュラー
【書籍】
初のキャンプ本『ヒロシのソロキャンプ』(学研プラス)8月6日に発売予定!