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「日本の朝ごはん」の定番といって思い浮かべるのは、ご飯とみそ汁、焼き魚、漬け物などが並ぶ、旅館のような朝食ではないでしょうか?とはいえ、南北に細長い日本では、地域によってさまざまな朝ごはんが食べられています。そこで、伝統的な日本の朝ごはんについて探ってみました!
先日、ユネスコの無形文化遺産に登録された「和食」。それをきっかけに、国内でも「和食」への関心が高まっています。和食の魅力は、ご飯とみそ汁を基本とするため、魚や野菜を取り入れやすいところ。低カロリーで栄養バランスも自然とよくなるので、肥満予防にもつながるといわれています。
ヘルシーフードとして世界的に知られる「和食」の特徴を表しているのが、日本の朝ごはん。よくよく調べてみると、地域や季節によってだいぶ違いがあるようです。主食は、白いご飯のところもあれば、茶がゆやぶぶ漬け(お茶漬け)のところもあります。また、みそ汁の実は、山に近い地域は季節の野菜が多く、海に近い地域はカニがどーんと入っているところも!「みそ汁に何入ってた?」と聞くと、いろいろな答えが返ってくるかもしれませんね。
日本の朝ごはんの典型として誰もがイメージするのが、旅館の朝食メニュー。目の前に並ぶと豊かな気分になりますが、どうやら、これは東京がルーツのようです。伝統的な日本の朝ごはんを調べた本によると、東京の朝ごはんは、炊き立ての白いご飯にみそ汁、漬けもの、焼き魚、佃煮が基本で、みそ汁の具はあさりやしじみ、豆腐。納豆や生卵、浅草のりも食卓に上っています。これって、まさしく日本の朝ごはんですよね。
炊き立てのご飯の香りや、だしに使うかつお節を削る音。そんな場面が、日本の朝の風景としてドラマや映画などでたびたび描かれますが、リアルな思い出を持つのは、東京の人が多いようですよ。
最近は朝ごはんを食べないという人も多いようですが、肉体労働をしなくても、ふらふらしたり、イライラしたりすることも。朝食はお腹を満たすのではなく、睡眠中に下がった体温を上げ、体を動かすエネルギーを補給するのが目的。消化のいいご飯を食べ、それをエネルギーに変えるビタミンB群を含む汁ものやおかずを食べれば、一日を快適に過ごせるはずです。バランスのいい日本の朝ごはんは朝の食事に最適!改めてその良さを見直してみましょう。(TEXT:川端浩湖)
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