世界中の台所を訪れて現地の人と料理をする台所探検家・岡根谷実里さん。今回は自宅で旅気分を味わえる「世界の麺&ご飯系レシピ」をご紹介します。
待ちに待った夏の到来! …ですが、今年は遠出を控えて自宅で過ごす方も多いのではないでしょうか? そんな時は「世界の料理」にチャレンジするのがおすすめです。旅行気分や外食気分を味わえて、リフレッシュできますよ。今回は日本のスーパーで手に入る材料で作れる「世界の麺&ご飯系レシピ」を紹介したいと思います。
「アロス・コン・ポヨ」は、その名もずばり、スペイン語で「お米&鶏肉」という意味。中南米全体で食べられている料理です。
中南米はかつてスペインの植民地だったこともあり、食文化にもその影響が濃厚で、この料理はパエリアの起源という説も。確かにちょっと似ていますね。
パエリアのように大きな鍋を使わずにできる手軽さも魅力ですが、クックパッドで見つけたレシピは、炊飯器でできるのでさらに作りやすいですよ。
また、鶏肉とお米という手軽な組み合わせから、各国ごとにいろいろなバリエーションで親しまれていて、ペルーの「アロス・コン・ポヨ」は見た目がとってもユニーク。緑色の秘密は、パクチー。スパイスの風味もきいています。夏バテ気味な今こそ食べたい料理ですね。
イタリア南部のアマルフィという街は、海がきれいなレモンの産地。ここには特産のレモンを使った、夏にぴったりのさっぱりパスタがあるんですよ!
味をつくるのは、レモンとオイル、そして粉チーズ。
現地では生のレモンを使いますが、こちらのレシピでは レモン果汁を使う ので、さらに気軽に作れます。ひとくち食べれば、まるで地中海にいるかのような気分に!?
夏を感じる「冷やし中華はじめました」の文字。
同じように韓国の街でも、夏になると「コングクスはじめました」の貼り紙が見られるそうです。
そんな夏の風物詩コングクスは、一言で言うならば「濃厚豆乳そうめん」。
本来はゆでた大豆を絞って濃厚なスープをつくりますが、豆乳と豆腐をミキサーにかければ本格的な味を再現できます。麺をゆでる以外は火を使わないのもうれしいですね。
世界にはいろんな麺料理がありますが、実は冷たい麺をよく食べるのは、日本の他には中国や韓国など東アジアの国に限られるように思います。いつもと違った冷たい麺が食べたくなったら、いろいろ検索してみると新しいメニューに出会えるかも知れません。
自炊に飽きてきて、メニューを考えるのが面倒な方も多いかと思います。そんな時はいっそのこと「いつもとまったく違う料理」をつくってみると、気分転換になって楽しいですよ。
世界の暮らしを想像しながら、いつもとひと味違ったランチタイムを、楽しんでみてくださいね。
台所探検家。世界各地の家庭の台所を訪れ、世界中の人と一緒に料理をしている。これまで訪れた国は60カ国以上。料理から見える社会や文化、歴史、風土を伝えている。
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