食品を傷みにくくするには、原因となっている食中毒菌やウイルスをやっつけることが大切。そのためには「加熱してある」ことがマストです。なので、生の食材は避けるのがベター。レタスやミニトマトなどの野菜は夏場は避けましょう。ハムやちくわ、チーズなど隙間や彩りに使うおかずも、生のまま入れるのはNG。加熱をしてから使いましょう。
生の食材だけでなく、加熱が不十分な半熟のゆでたまごや半熟の卵焼き、オムレツもNG。たまごを使う時はしっかり加熱を! また、水分が多い食材は細菌が繁殖しやすいので、煮汁が多い煮物は避け、煮汁を切るか、煮含めてから詰めるようにしましょう。
お弁当を傷みにくくするには、原因となる物質をつけないことが第一です。清潔なお弁当箱を使う、調理済の食品を素手でさわならないなど、菌を食品につけない工夫を!手洗いも重要なポイントで、調理前だけでなく、加熱前の食材を触ったあとなどこまめな手洗いを心がけましょう。
加熱をしっかりとすることで、痛みの原因となる細菌やウイルスを殺すことができます。特に肉、魚、たまごは中までしっかりと加熱を!
菌やウイルスをつけない、やっつけるを心がけたとしても家庭のキッチンではゼロにすることはできません。なので、菌が増えないような工夫も必要です。菌を増やさいないために大切な要素が温度。温かい温度帯を好む細菌やウイルスが多いので、ごはんやおかずは冷ましてから詰めるようにします。
どんなに気をつけて作ったとしても、食べるまでの条件が悪いとお弁当が傷んでしまうことも…。夏場は気温が30℃を超えてくるので、保冷剤をしっかりと入れ、持ち運びも温度が保てる保冷バックを使いましょう。あらかじめ保冷剤のついているお弁当箱もあります。もし食べるまで冷蔵庫があるのであれば、冷蔵庫で保管するのが安心です。冷凍対応のアルミパウチ飲料などを保冷剤代わりにすると、水分補給にもなりますね。
酢や梅干し、スパイスなど、抗菌効果の期待できる成分が入っている食材を使うのも工夫の1つです。また、わさびやからしなどの成分が入ったシートやバランなども市販されていますので、こういったグッズを活用するのもオススメです。
いかがでしたか? 傷みの原因となるものつけない、やっつける、増やさないことが対策の基本です。ぜひ毎日のお弁当づくりで心がけてみてくださいね!(TEXT:永吉みねこ)