お菓子・料理研究家。シンプルなレシピが好評。
「お菓子はレシピ通り作れば、必ずおいしく作れます」と話すのは、お菓子研究家・福田淳子さん。丁寧なレシピとその再現性の高さで人気の福田さんに、この連載では材料4つで作れる“本当においしいお菓子”を紹介していただきます。第17回は、「クラッカー」。クセになるおいしさの、甘くないお菓子です。
風が涼しく、少し秋らしくなってきましたね。いかがお過ごしですか?
今日、紹介するのはめずらしく、甘くないお菓子です。
みなさんはクラッカーが手作り出来るのを知っていますか?
クラッカー??? そうです、あのクラッカーです。なんの特徴もない、ごく普通の塩味のクラッカーなのですが、これがなぜか妙においしいのです。軽くて、さくさく。でもしっかりおいしさがあって、あとを引く。
もちろん、材料はいつもの通り4つです。粉、砂糖、塩、油。作り方も、混ぜて、伸ばして、切って、焼く。 シンプルの極みのお菓子なのですが、作ってすぐに食べる新鮮さがいいのでしょうか? とってもおいしいのです。
油はお好みで好きなものを使ってくださって大丈夫なのですが、酸化がしづらいオリーブオイルがイチオシです。保存する時は湿気ないように保存袋に入れて、湿度が高い時期は冷蔵庫に入れておくのがオススメです。
時々食べる塩気が効いたお菓子はなぜか美味しく感じます。ちょっとしたお茶請けにも、こどものおやつにも、そして大人のもおつまみにもよく合います。ビールにもぴったりですよ。
工程も簡単なので、こどもと一緒に作ってみてもいいですね。
水を加える際に、状態に合わせて加減するのがポイント。少し生地を寝かすことで、伸ばしやすくなります。伸ばすときは、保存袋を利用すると、自動的に四角の形になります。生地は厚すぎず、薄過ぎない厚みに伸ばしましょう。ここで生地の食感が変わってきます。カットのサイズが少しくらい変わってもご愛嬌。形が不揃いなのも自分で作るとキュートに見えるから不思議です。
難しいことは一切ないので、気軽な気持ちで作ってみてくださいね。
アレンジはのり塩です。定番のフレーバーですが、食べると止まらなくなります。 他にもカレーや、チーズ、黒こしょう、ハーブなど、いろんなアレンジを楽しんでみてください。
○薄力粉…100g
○塩…小さじ1/4
○砂糖…小さじ1と1/2
オリーブオイル…大さじ2
水…大さじ2〜3
塩(仕上げ用)…適量
下準備:天板にオーブンシートを敷いておく。
1.ボウルに○を入れて割り箸で混ぜておく。オリーブオイルを全体に回し入れてさらに菜箸でぐるぐる混ぜる。
2.写真のように、油が粉全体になじんだら、水を加える。ぎりぎり、生地がまとまるくらいの量を入れる。ひとまとめにして保存袋に入れて室温に30分置く。
3.保存袋に入れたまま、26cm×12cmを目安に、綿棒で伸ばす。はさみで袋を切り、取り出す。2cm幅に切り分け、フォークで適当に穴を開けて、さらに包丁で2cm角くらいに切る。
4.3を天板に並べて、170度に予熱したオーブンで15分〜20分焼く。出来上がりに塩をまぶす。
材料に青のり大さじ1を追加し、○の材料と一緒のタイミングにボウルに入れます。
作り方はすべて同様で、最後にお好みで青のりと塩をまぶします。
食べだすと止まらなくなる味ですよ。
*カレー粉、粉チーズ、ハーブなども同じタイミングで大さじ1程度加えるといろんなバリエーションが楽しめます。
これに生地を入れて伸ばすと、きれいな四角の形になります。
お菓子・料理研究家。カフェでメニュー開発や店舗の立ち上げを経験後、雑誌や書籍を中心に活躍中。身近な材料と、シンプルな手順で美味しく仕上がるレシピに定評がある。これまでに手がけたお菓子の本は30冊以上。
【Instagram】@junjunfukuda
お菓子・料理研究家。カフェでメニュー開発や店舗の立ち上げを経験後、雑誌や書籍を中心に活躍中。身近な材料と、シンプルな手順でおいしく仕上がるレシピに定評がある。これまでに手がけたお菓子の本は40冊以上。
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【note】@sakuracoeur