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コラム

おやつにも◎かき揚げ風の郷土料理「がね」を食べよう【工藤詩織の「お豆腐」進化論 Vol.22】

ヘルシー、節約……でも、それだけじゃない! 身近な食材「お豆腐」の魅力はまだまだあるんです。この連載では、豆腐マイスター・工藤詩織さんに、お豆腐をもっとおいしく楽しむための知られざるノウハウを伝授してもらいます。「そうだったんだ!」と思わず納得の意外な活用法を知れば、きっと試してみたくなるはず♪ あなたの食卓のお豆腐が“進化”すること間違いなしですよ!

「がね」の正体とは?

今回は、豆腐を使った郷土料理のお話です。“郷土料理”と聞くとちょっと古いイメージもあるかもしれませんが、探してみると生活の知恵が詰まった楽しいレシピがたくさんあります! 今回ご紹介するのは、鹿児島県や宮崎県で食べられてきた「がね」です。

さつまいも、人参やごぼうなどの野菜を太めに千切りし、衣を絡めたかき揚げ風の天ぷらで、「がね天」とも呼ばれます。衣はやや重めで存在感がしっかりあるのが特徴です。この衣のぽってり感を出すのによく使われているのが「お豆腐」。どこでも手に入りやすい材料で作れることから、現地では、ご飯のおかずだけでなく、衣に砂糖を加えてドーナツ感覚でおやつとしても親しまれているそうです。名前の由来と概要をご説明したところで、さっそくお豆腐入り衣で揚げた「がね」を作ってみましょう!

基本の「がね」レシピ

まずは、基本の「がね」レシピをご紹介。具材は、旬のさつまいもと、にんじんをチョイスし、太めに千切りしました。次は衣の準備です。ボウルに木綿豆腐(水切り不要)を潰し、小麦粉と米粉(なければ片栗粉)を合わせて、卵、塩、醤油、甘くする場合は砂糖を加え、最後に水で調整しながら天ぷらよりも少し重ための衣を作ります。絹豆腐を使う場合は水分を多く含むので、加える水の量を少し減らしましょう。あとは、千切りのさつまいもとにんじんを加えて全体を混ぜたら、かき揚げの要領で170℃の油で揚げれば完成です。

今回は、衣半分は砂糖なし、もう半分はきび砂糖を足してやや甘めに仕上げてみました。衣に下味がついているので、揚げ上がりをそのままいただくことができます。噛みごたえもあるので、ひとつ頬張るだけでもかなりの食べ応えがあります。



他にも、衣にもち米粉やそば粉を配合させたり、具材にニラや玉ねぎを入れるなど、地域やご家庭によって材料や作り方は異なり、「がね」にもさまざまなバリエーションがあるようです。クックパッドにもいくつかレシピを発見しました!

ニラ入りの「がね」

甘い衣に生姜がアクセントの「がね」

お豆腐を使わないレシピももちろんありますが、お豆腐を入れたほうが、衣がよりふわふわで、冷めてから食べても固くならずとっても美味しいので、おすすめです♪

いかがでしたか? ご紹介したレシピはもちろん、お豆腐が中途半端に余ってしまった時に “揚げ衣”に混ぜるというアイデアはアレンジ自在です!メインだけでなく、サブ的にも大活躍する「お豆腐」で秋のお料理も楽しみましょう。

工藤詩織(往来/豆腐マイスター)

幼少から豆中心の食生活を送り、豆腐がいつも暮らしの中心にある無類の豆腐好き。日本語教師を目指して勉強する過程で、食文化も一緒に伝えたいと「豆腐マイスター」を取得。国内にとどまらず海外でも、手作り豆腐ワークショップや食育イベントを実施して経験を積む。2018年より「往来(おうらい)」をテーマに本格的に活動を開始。豆腐関連のイベント企画・メディア出演などを通して、各地で豆腐文化の啓蒙活動を行っている。「マツコの知らない世界」(TBS系)、「ヒルナンデス」(日本テレビ系)、「ごごナマ」(NHK)等へ出演。

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