節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんの「食費節約レッスン」で、貯め上手・遣い上手になりましょう。節約と言うと、いろいろ切り詰めなくてはならずに辛い印象を持つ方も多いのではないでしょうか。そこで今回は節約初心者さん向けの節約術についてご紹介いただきました。
節約=我慢というイメージがあり、お金を上手にやりくりしたいけれどなかなかできないという方にぜひ参考にしていたきたい「辛くないプチ節約術」をご紹介します。
まずは水道光熱費の節約術からやってみましょう。基本はとってもシンプルです。「電気のつけっぱなし」、「ガスのだしっぱなし」、「水道の流しっぱなし」つまり、「ぱなし」をやめることです。まずは使い終わったらすぐに止めることを習慣にしましょう。これだけでも効果はありますし、家族にも周知しやすいですよね。
LED電球や照明は、使用時間が長いリビングやキッチンにおすすめです。電球型蛍光ランプは、一球当たりの値段がLED電球に比べて安く、消費電力量もLED電球とさほど変わりませんので、洗面所やお手洗い、玄関や廊下といった場所での使用におすすめです。
購入からおおむね10年以上経ったエアコン、冷蔵庫といった家電製品は、新しく買い替えたほうが節電になることがあります。新しいモデルに買い替えたらどれだけおトクになるのか知りたいときは、しんきゅうさんでチェックしてみましょう。
電力自由化によって、電力小売り業者を選ぶことができます。大手電力会社よりも、5%安いといった具体的な数字の値引きや、ガソリン代が安くなるなどさまざまな会社がありますが、一番わかりやすいのが、○%値引き系です。これならいつも通りに使用しても必ず安くなるからです。
家族で1つの部屋で過ごしてウォームシェアをすることで、電気や暖房代を節約できます。また、温める空間を狭くしたり、窓には厚手のカーテンをしっかり閉めることで暖房効率を上げるのも効果的です。寒くなるたびに、暖房の設定温度を上げるのではなく、1枚羽織るなどの工夫をすることも大事ですよ。
お風呂が沸いたら続けて入浴しましょう。入浴の間隔が空くときは、風呂のフタをしめてお湯が冷めないように注意すれば家族みんな快適に入れますよ。
調理時は電子レンジで野菜をゆでたり、下茹でしましょう。そしてまた、お湯を沸かすときは鍋のふたをして、火力は中火にするだけでOKです!煮込み料理は、圧力鍋で短時間で仕上げるのもおすすめですよ。
水は流しっぱなしにしないように、食器を洗うときは洗い桶、歯をみがくときはコップなど何かしらに溜めてから使うようにしましょう。
付け替えるだけで、シャワーを使いながらも節水ができます。シャワーヘッド部分で水圧を高くするため、使用感もよくなり、ガス代の節約にもつながります。
洗濯や掃除、水やりに利用すると節水になります。
実は、外出時は無意識にお金を使ってしまうことが多いのが特徴。ちょっとの意識で節約ができるので、気をつけてみましょう。
・外出前に帰宅時くらいに炊き上がるように炊飯器のタイマーをセットしておくことで、外食の回数を減らすことができる。
・水筒に飲み物を入れて外出をすれば、外出先での飲み物代が不要に。
・スーパーへ家族総出で行かないことで、スーパーのレジャー施設化を防ぐ。
・仕事前や帰宅時にとくに用もないのに、習慣的にコンビニに立ち寄らない(1回あたり300~500円程度の節約に)
・1日○○円と決めて、決められた予算の中で優先順位の高いものから買うように意識をしながら買い物をしましょう。
・「無買デー」でお金を使わない日を作り、家にあるもので食事を作る。
・ネットショッピングの決済前には現金を並べてから考えたり、とりあえずカートに入れて3日寝かせてから再度検討をする。
・買い物かごに入れる前に「本当に必要か?」と立ち止まって考えてみる。
・半額シールに惑わされない。必要なもので、すぐに使うものなら買ってヨシ!よりどり○点の商品も使い切れる自信があるときのみ買いましょう。
・空腹時を避けて買い物をしましょう。おなかが空いているとついあれこれとカゴに入れてしまいがちです。自宅でゆっくりと買い物ができるネットスーパーもおすすめです。
・公共料金など必ず支払うものであれば、カード払いにしてポイントをもらう。
・お買い物マラソンなどポイントアップする日はあらかじめ買うものリスト化しておき、効率よく買いまわる。
・年会費や月会費、定期購入などかかる出費の見直しをしましょう。年会費のかかるクレジットカードも使いこなせていないのであれば解約を。飲まずに溜まっているサプリや、行っていないジムは解約の検討を。これらは、月単位での出費を考えるよりも年単位で考えたほうが効果的です。
今回の節約術はどれも意識を少し変えるだけでできるものばかりです。一度にすべてをするのではなく、一つずつできそうなことろから取り入れて、習慣化させることで長期的にみると大きな節約になるものばかりです。また節約はムダの見直しであり、贅沢を禁止するものではありません。ムダを減らして浮いたお金で、家族で旅行やディナーへ行くなど家族が喜ぶお金の使い方をおすすめしています。家族総出でゲーム感覚で楽しんで節約に取り組みましょう。
※ メイン写真はこちらの記事をイメージして選定させていただきました
旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなど様々なメディアで活動中。
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