子どもに「食」の大切さを伝えたいと思いつつも、日々忙しくてなかなか教える機会がないという親御さんも多いのでは? そこで、子ども料理研究家・武田昌美さんが、子どもと楽しくトライできて心も育てられるレシピ、料理を通して子どもが得られる学びについて、わかりやすく解説! 気負わず、自然と生活の中に取り入れられる簡単料理で、とっておきの親子タイムをお過ごしください♪
さて、最後に更に踏み込むバージョンのご紹介です。
我が家は昨年、長女の小学校受験があったので、もう一歩踏み込んで「りんご」を活用しました。
りんご狩りをして、造形、絵画、料理という流れで学び、知識の幅を広げました。
娘を塾やお教室系には通わせずに、子どもの「好き」をとことん極める方法で受験に臨んでいたので、このようなアクティビティを最も重要視していました。娘は料理が好きなので、出来る限り料理から学びが派生するようにしていたためです。
私の考える幼児教育は、まず初めにその子の「好き」を見つけ、それを一緒に考えることだと思っています。
認知能力は目に見えて成果が出るので、早く漢字が書けるようになったり、難しい計算ができるようになるのは親としてはやはり嬉しいもの。しかし、いわゆる非認知能力と言われる「その子の人生の礎を築く力」は、どれだけ幼少期にそれを養ったかが鍵になると感じています。
自分が目利きして選んだりんごで素敵なパイを作る。それを家族が「おいしい、ありがとう!」と笑顔で食べてくれる。ちょっぴり恥ずかしいけど、心があたたかくなる。「嬉しいな」という気持ちを抱く。こういう経験が大切であると感じています。
武田昌美(子ども料理研究家)
リトルシェフクッキング(株)代表取締役。フランスで料理の修行をしていた父の影響を受け、幼少の頃から料理に興味を持つ。航空会社にて客室乗務員をしながら、各地の料理や文化に触れ、知識を深める。2人の子どもの親となり、多くの子どもたちに料理の楽しさ、食の大切さを伝えていきたいと強く願い、2017年より「ママも知らなかった才能が花開くクッキングスクール」をコンセプトにした料理教室『リトルシェフクッキング』を主催。保有資格は、フードコーディネーター、スパイスマイスター、食品衛生責任者。2019年3月、子どもが一人一人料理できる料理教室『リトルシェフクッキングEduCooking Lab』を東京都世田谷区にオープン。
【HP】https://little-chef-cooking.com/(ご予約はこちらから)
【Instagram】@masamis__kitchen
【YouTube】リトルシェフクッキング
【ブログ】子ども料理研究家 武田昌美の食育ブログ
【クックパッド】武田昌美のキッチン