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コラム

キッチンは“城”!独身生活を楽しむ・やまサンタさんが感じた「自炊の魅力」とは?

コロナ禍で自炊をする人が増えたものの、まだまだ苦手意識のある人が多く、毎日の料理を楽しめていないという方も少なくありません。そこで今回は、YouTubeで料理チャンネルを運営している、動画クリエイターの「やまサンタさん」に自炊の魅力や楽しみ方について聞いてみました。

自炊を始めたきっかけは、野菜嫌い

今では自炊の楽しさを知り、時間を見つけては料理を楽しんでいる「やまサンタさん」。しかし、一人暮らしを始めた頃は、全くと言っていいほど料理をしなかったそう。このままではいけないと思い、自炊をスタート。あることをきっかけにハマったのだとか。

「もともと好き嫌いが激しくて、特に野菜はほとんど食べていませんでした。でも、自分で料理をすると、野菜を入れたほうが彩りがよくなって、料理がおいしくなることに気づいたんです。『これを入れたらおいしいかも』『この食材とあわせてみよう』って工夫しながら取り入れていくうちに、嫌いだった野菜も食べられるようになって、料理のおもしろさにハマっていきました

今では家庭菜園をするにまで至った、やまサンタさん。YouTubeにはその様子も公開されています。


「自炊」を楽しむコツは環境にあり

自炊をし始めた頃は、続けるのが大変ですよね。やまサンタさんはどのようにしてモチベーションを維持していたのでしょうか?

「はじめは人に食べさせられるような料理でもなかったので、『どうやったら、自分のモチベーションを上げられるかな?』と思った時に、動画をアップして、周りの人の反応を見ようと思ったんです」

ほとんどの人は、なかなかそこまでストイックに料理に取り組めないと思うのですが、他におすすめの方法はありますか?

「僕は、キッチンをきれいに保つこともモチベーションアップにつながっています。家に帰ったときに、部屋が汚いと気持ちがリフレッシュされないですよね。それは、キッチンも同じこと。棚もきれいにして、おしゃれなスパイスを置いたり、インテリアにもこだわっています。環境を整えることも、自炊を続けるコツだと思います」

やまサンタさんのYouTubeでは、料理だけでなくキッチン周りのDIY動画も紹介されています。使い込んだようなニュアンスのある食器棚など、センスが光るインテリアはどれも参考になりますよ。


インテリアだけでなく、キッチン用品もこだわりのものをお使いのように思ったのですが、これから道具を買う方へのアドバイスはありますか?

「まず調理家電や道具、器などを揃えるところから始めるといいと思います。僕もはじめのころは何を使ったらよいのかわからないので、速水もこみちさんの使っている包丁を調べて揃えました。包丁を変えるだけでこんなに違うんだ!っていうのを体感できておもしろかったです」

確かに、よく切れる包丁に変えただけで調理が捗ったり、器の力でシンプルな料理も見栄えがよくみえたりしますよね。お気に入りの道具を揃えたら、キッチンに立つのが楽しくなりそうです!

料理がマンネリ化してきたら、味変!

毎日料理をしていると、味のマンネリ化に悩む方も多いと思います。やまサンタさんはそんなお悩みをどのように解決しているのでしょうか。

「僕も自分の動画を見返して『あれ、これ前と同じ味付けでは?』と思う時がたまにあります。そんなときに心がけていることは、味に興味を持つこと。スーパーなどで『この調味料を使ったらどんな味になるかな』『このスパイスはどんな味に進化するのかな』って思ったら、まずは失敗を恐れず買って試してみる。おかげで今は家がスパイスだらけです(笑)。誰でも自分好みの味があると思いますが、違う味にチャレンジしてみるのも料理の楽しみのひとつだと思います」

同じ炒めものでも、味付けを洋風から和風に変えたら全く別の料理になるので、メニューのバリエーションを増やさなくても、味のバリエーションを増やすだけでもマンネリ化を解消できそうです。

「ちなみに、僕はローズマリーとバジルをベランダで育てています。市販品を買うと使いきれないし、冷凍してもパリパリになってしまうので、一人暮らしでハーブを使いたい方は家庭菜園がおすすめですよ」

おうち時間が充実する、おすすめレシピ

今年は外出自粛などでおうちにいる機会も多く、まだまだ年末に向けて“おこもり”の時間は続きそうですよね。そんなときにもってこいのおすすめ料理があれば教えてください。

「最近作った焼き飯が個人的に簡単ですごいおいしかったので、ぜひおすすめしたいです。僕の好きな食材であるパプリカも入っています(笑)。余っていた青梗菜を、鶏ガラスープとごま油でさっと茹でてのせたら、かなりおいしくて、とにかくお気に入りです!」

パプリカと青梗菜の焼き飯

材料

パプリカ(赤黄)… 各1/4個くらい
青梗菜…2枚
鶏ひき肉…50〜100g
ご飯…お茶碗大盛り1杯
白ごま(お好みで)…適量

鶏ガラスープの素…適量
ごま油…適量

【タレ】
おろし生姜…少量
しょうゆ…大さじ1
酒・みりん…各小さじ1
砂糖(お好みで)…少量

作り方

1. パプリカ、青梗菜の茎の部分はみじん切りより少し大きいくらいに切る。
2. 少量のお湯(分量外)に、鶏ガラ、ごま油を入れて青梗菜を茹でる。
3. パプリカ、青梗菜の順番に炒め、塩(分量外)を軽くふり、火が通ったらバットへ戻す。
4. 同じフライパンにごま油をひき、鶏ひき肉を炒め、(3)を戻し、ご飯を加え【タレ】の材料を入れ、全体に馴染むまで炒める。
5. ご飯を加え、軽く炒めたら器に盛る。最後に茹でた青梗菜とお好みで白ごまを上にのせる。

動画では他にも、パプリカと生ハムのサラダや野菜餡掛けおこげ風なども紹介されています。ぜひチェックしてみてくださいね!


無理に料理をしないのも大事!

どうしても忙しくて料理をする気分ではないときがあります。そんなとき、やまサンタさんはどうしているのでしょうか。

「平日は21時すぎて帰ってきたらごはんを作らないというルールを決めています。遅い時間に疲れて帰って、そこから料理を始めると、それは義務になってしまうと思うんですよ。睡眠時間を削ってまでやる必要はありません。作る日と作らない日のメリハリをしっかりつけないと続けられないと思います」

思い切って「しない」という選択をすることも大切ですよね。無理をしないことが、料理を楽しく続けられる一番の方法かもしれませんね。

自炊を楽しめるポイントを見つける

最後に、これから料理を始めたい人、今料理をしているけどもっと楽しみながら料理をしたい人へメッセージをお願いします!

「楽しみ方は人それぞれだと思うのですが、家電や器など、形から入って、そこから楽しみをつなげていくと料理自体も楽しくなるのではないでしょうか。僕の場合は道具や環境を揃えることで、キッチンにいる時間が楽しいと思えるようにしました。僕はキッチンを“城”だと思っているんですよ。好きなものに囲まれて料理ができるって最高だなと思います!」

自分の“城”だと思って、いろいろ充実させたら自炊のモチベーションもアップしそうですね。

やまサンタさん

YouTubeにてYAMASANTAchを運営する一般男性。「独身生活が楽しすぎて結婚できない男の日常」と題し、料理記録やDIY動画を日々アップロード中。現在、チャンネル登録者数が約5万人。

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