ずっと前から気になってるけど「まだ食べたことないなぁ」というお料理は、世の中に無限にありますよね。そんなお料理を、【美味い!早い!超簡単!】料理の探究者である漫画家・犬養ヒロさんが、「家でもできる超簡単レシピ」にして再現! 思わず作ってみたくなるおいしい一品をご紹介します♪
お家で作る炊き込みご飯って、おいしいですよね~! でも、いつも同じ味と具材になりがちかも…今回はそんな方にぜひ作ってみて欲しい、一風変わった「スパイシーな炊き込みごはん」レシピをご紹介します。
みなさまは、「マクルーバ」というお料理をご存知ですか? 中東地方の家庭料理で、来客時のおもてなしに作ると喜ばれる料理だそうです。「マクルーバ」とは、アラビア語で「ひっくり返す」という意味で、お鍋で炊いた炊き込みご飯を大きなお皿の上にひっくり返して盛り、みんなで取り分けて食べるそうです。
見た目がダイナミックなお料理なので、大皿にご飯をどーん!とひっくり返す時に、「マクルーバ!」と声を掛けたりすることもあるそうですよ。食卓が楽しく盛り上がっている様子が想像できますよね~!
早速、超簡単「マクルーバ」を作りましょう!
鶏モモ肉…300g
玉ねぎ……小1個
なす……1本
じゃがいも……1個
ニンジン……小1本
ニンニク……3片(チューブでもOK)
無洗米……2合(2cup)
水……400ml
塩……小さじ2
オリーブオイル……大さじ3
クミン、ナツメグ、オールスパイス……各小さじ1
1. 下ごしらえ
鶏モモ肉を一口サイズに切る。ニンニク、玉ねぎをみじん切りにし、なす、じゃがいも、ニンジンを5ミリ幅の輪切りにする。なすは10分ほど水に浸けてアクを抜く。
2.具材を炒める
(A)フライパンにオリーブオイルを引き、玉ねぎとニンニク、鶏モモ肉を入れ、塩コショウ、クミン、ナツメグ、オールスパイスを入れて、肉の表面に火が通るぐらい炒め、バットなどに取り出しておく。
(B)次に、よく水をきったなす、じゃがいも、ニンジンをそれぞれ分けてフライパンで炒め、バットなどに食材同士が混ざらないように取り出しておく(あとで炊飯するときに具材をそれぞれ順番に並べていくため)。
3. 炊飯器で炊く
炊飯釜の側面にニンジンを並べ、その上になす、じゃがいも、(A)、米、水、塩を入れて、スイッチを入れて炊飯(炊き込みご飯モードでもOK! )。
炊き上がったら、やけどに注意しながら、大皿にひっくり返して完成です!
★ポイント ニンジンを側面に並べて、完成した時にパセリをかけると華やかになりますよ。味が薄い場合は、塩コショウで味を整えて下さいね!
うわーっ、おいしい~~!! 想像以上にスパイシーでオトナな味…! ご飯に玉ねぎの優しい甘さが染み込んで、なすとじゃがいもがトロトロになっていました。 もしかして、すごく上手にできてしまったかもー!?
作る前まで、あれやこれや調理工程があって面倒かも…と思っていたんですが、難しい工程はなく、下ごしらえをして炊飯器のスイッチを入れるだけなので、あっという間でした!
本場では、お鍋で羊肉や牛肉でも作られているらしく、なすは揚げて、カリフラワーが入っている場合もあるようです。 家庭料理なので、お家によっていろいろな作り方があるのかもしれないですね。どんな味が正解なのかわからないけど、スパイスはカルダモンやクローブ、シナモンを入れてもおいしく作れたので、お好みの味を探すのも良いかもしれません!
このダイナミックな見た目は、家族で食卓を囲めるときに作って、みんなをビックリさせたくなるレシピですよねー! ひっくり返すときは、炊飯釜が熱いのでヤケドしないようにミトンをしてくださいね。 おっと、「マクルーバ!」の掛け声もお忘れなくー! 気になる方は、ぜひ作ってみてくださいね。
漫画・イラスト・動物画・コラム・企画・等々を行う、フリースタイルの漫画家。 anan webにて「犬養ヒロの超簡単ズボラめし」連載中。 【美味い!早い!超簡単!】料理の探究者。豚まんは隣の国まで食べにいく。551と抹茶味に弱い。子どもと動物が好き。 著書に『カラス飼っちゃいました』(ぶんか社)がある。
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