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コラム

いつもの食べ方に飽きてきたら、海外でも人気の「ベイクド豆腐」を試してみよう!【工藤詩織の「お豆腐」進化論 Vol.25】

ヘルシー、節約……でも、それだけじゃない! 身近な食材「お豆腐」の魅力はまだまだあるんです。この連載では、豆腐マイスター・工藤詩織さんに、お豆腐をもっとおいしく楽しむための知られざるノウハウを伝授してもらいます。「そうだったんだ!」と思わず納得の意外な活用法を知れば、きっと試してみたくなるはず♪ あなたの食卓のお豆腐が“進化”すること間違いなしですよ!

欧米のお豆腐レシピを参考に

お豆腐の食べ方が思い浮かばない……。そんな風に行き詰まりかけたとき私は、あえて「tofu recipe」などと英語で検索をして世界の国々のレシピサイトを眺めるようにしています。もともと、食生活や環境への配慮を背景に、乳製品や動物性タンパク質などの代替品として豆腐が取り入れられた国々では、ハンバーグやグラタンをはじめ、キッシュやティラミスなど、お豆腐の活用法は斬新です。過去にテレビ番組で紹介されたことで話題になり、今やクックパッドでも800件を超えるレシピのある「お豆腐クリーム」も、欧米では昔から活用されていたアイデアなのかもしれませんね。

キューブ型のおつまみ「ベイクド豆腐」

中でも、「この使い方は参考になる!」と思い著作『まいにち豆腐レシピ』で紹介したのが、「ベイクド豆腐」です。その名の通り、BAKED(焼いた)豆腐で、欧米の豆腐アレンジを参考にした一品です。作り方は水切りをしっかりした豆腐を約1.5〜2cm程度のさいの目にして180℃のオーブンで30分ほど焼くだけ。時間は少しかかりますが工程はシンプルです。パリッとした皮としっとりした中身のコントラストがたまらない、新感覚のキューブ型お豆腐おつまみの完成です。焼きあがったらチリソースとピーナッツバターを混ぜてエスニック風にいただきます。もちろん、より身近なケチャップとマヨネーズを混ぜたオーロラソースなどでもOKです。

下味をつけたアレンジベイクド豆腐

ベイクド豆腐には、あらかじめオイルを馴染ませたり調味料や香辛料を振りかけて下味をつける作り方もあります。手間を省きたい方は、ハーブやスパイスがブレンドされた調味塩を活用すると、味決め不要でラクチンですよ。よりカリッとした食感を味わいたい場合は、片栗粉をまぶしてからオーブンで焼きましょう。私が最近試して大成功だった組み合わせアレンジは、ごま油を絡めた豆腐に、顆粒の鶏ガラスープの素と片栗粉、炒り胡麻を混ぜた粉をまぶして焼いたベイクド豆腐。下味がしっかりついているのでソースやディップを用意する必要もありません。フライパンで焼こうとすると胡麻が散りやすいですがオーブンで焼くことでしっかりとくっつきました。

胡麻が香ばしい。キューブ型ベイクド豆腐

いかがでしたか? 時間は少しかかりますが、水切りやオーブンで焼く時間はただ待つのみ! 在宅時間の有効活用にぜひ、お試しください♪

まいにち豆腐レシピ』(池田書店

健康的で経済的、豆腐の魅力はそれだけではない! 年間1000食以上豆腐を食す著者が、豆腐の製法・歴史・文化などさまざまな側面から豆腐の魅力を伝えるとともに、料理家牛尾理恵による、田楽、ゆし豆腐、鹹豆漿(シェントウジャン)、豆腐のガパオ風炒め、麻婆豆腐、ほか102レシピ掲載。豆腐について知りたかったことがすべて知れて、おいしく食べるためのレシピも盛りだくさんな一冊です。

レシピ担当:牛尾理恵(ウシオリエ)

料理家、栄養士。東京農業大学短期大学部卒業後、病院の食事指導、料理制作会社勤務を経て独立。手軽なヘルシーレシピを得意とし、自身も食事管理と筋力トレーニングで日々健康的なからだづくりに臨んでいる。著書多数

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工藤詩織(往来/豆腐マイスター)

幼少から豆中心の食生活を送り、豆腐がいつも暮らしの中心にある無類の豆腐好き。日本語教師を目指して勉強する過程で、食文化も一緒に伝えたいと「豆腐マイスター」を取得。国内にとどまらず海外でも、手作り豆腐ワークショップや食育イベントを実施して経験を積む。2018年より「往来(おうらい)」をテーマに本格的に活動を開始。豆腐関連のイベント企画・メディア出演などを通して、各地で豆腐文化の啓蒙活動を行っている。「マツコの知らない世界」(TBS系)、「ヒルナンデス」(日本テレビ系)、「ごごナマ」(NHK)等へ出演。

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