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【体にやさしい「いたわりごはん」 Vol.2】今日はなんだかちょっぴりしんどい……そんな日は、体にやさしいごはんでパワーチャージ! 身近な食材で手軽にできるプチ薬膳メソッドで、体の調子を整えましょう。
冷え性は女性に多い症状だといわれています。そんな冷え性の改善に役立つ食材があることはご存知ですか?
しょうがは中国から日本に、3世紀以前に伝来したとされています。漢方薬を構成する生薬としても用いられていて、生のしょうがは「生姜(しょうきょう)」、蒸して乾燥させたものは「乾姜(かんきょう)」と呼ばれています。
乾燥させたしょうがは、主に、冷え性改善やむくみの解消に役立ちます。体の芯からじんわりと温めてくれるため、胃腸も温まり消化を高めてくれるのです。そのため、水分代謝を悪くする冷え性も改善され、むくみ解消の効果も発揮します。
生のしょうがは、すぐに体を温めたい時に効果的。発汗させて寒気を追い出す働きがあります。その他にも、吐き気を抑える働きがあるので、妊娠時のつわりなどにも生のしょうがが用いられます。
生姜には、辛味成分のジンゲロンとショウガオールという成分が含まれます。ジンゲロンは発汗作用、ショウガオールには胃酸の分泌を促進して食欲を増進させる作用があります。
体を温め、むくみの解消にも一役買ってくれるしょうがですが、体質によっては控えめにしたほうがいいことも。更年期の冷えやのぼせの症状がある人は、熱がこもって症状を悪化させることがあるので、摂り過ぎないように注意が必要です。
体をじんわりと温める乾燥しょうがも家で手軽に作ることができます。お茶やスープに入れて取り入れるといいですよ。
生姜シロップを作っておけば、お湯で割るだけで手軽なホットジンジャーに。シナモンやクローブなどのスパイス類も体を温める作用があるので、入れると温め効果が高まります。
血流を良くする効果のあるれんこんは、すりおろすことでとろみがつき、より体が温まることが期待されます。具だくさんのスープなので、お腹も体も満たされそうな一品ですね。
えびとにらも、しょうが同様、体を温める効果のある食材。しょうがとの相性抜群で、お箸が進みそうですね。
「冷えは万病の元」といわれるほど、さまざまな不調を引き起こす原因となります。まだ寒い日が続くので、しょうがの温めパワーで元気に過ごしていきましょう。
漢方薬・生薬認定薬剤師。調理師。薬膳アドバイザー。大学卒業後、薬局にて従事している時に、病気の予防、健康維持には食育が大切であると感じ、服部栄養専門学校に入学し卒業する。お料理好きの漢方マニア。
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