今年の節分は2月3日。ここ30年ほど2月3日になっていますが、じつは毎年同じとは限らないとは知っていましたか?
節分は立春の前の日に当たります。そして立春は地球から見た太陽の位置で毎年決められるので、かならずしも毎年同じ日なのではないのです。事実、1984年の節分は2月4日でした。2021年にはおそらく2月2日になると予想されています。
そもそも節分とは“季節の変わり目”という意味の言葉。その昔は立春だけでなく、四季の始まりとされる立夏、立秋、立冬の前日も節分と呼んでいました。
旧暦では立春は新しい年を迎える大切な節目だったため、やがて立春の前日だけを節分と呼ぶようになったのです。
日本では昔から豆や米などには不思議な力があるとされ、これをまいておはらいする習慣がありました。そして、季節の変わり目には鬼がやってきて、病気や災害をもたらすと信じられていました。だから、1年の大きな節目にあたる節分には、鬼を追い払うために豆をまくようになったのです。
また、ひいらぎの小枝にイワシの頭を串刺しにして軒下や戸口に立てる「やいかがし」も、鬼を寄せつけないためのおまじないです。
節分というと豆まきに加え、恵方巻きがおなじみ。切っていない太巻きをその年めでたいとされる「恵方」を向いて丸かぶりするこの風習、もとは関西や愛知が起源と言われますが今や全国で親しまれるようになりました。ちなみに今年(2015年)の恵方は西南西です。
今年はぜひおうちで作ってみませんか? 初めてでもカンタンにできるレシピをご紹介します。
カニカマ、ツナ、レタス、卵焼きとおうちにある材料で手軽にできるレシピ。
マグロとサーモン入りで、見た目にも鮮やかです☆
豆まきが終わったら、一年の健康を祈って年の数だけ豆を食べます。意外と余ってしまうのがこの豆。そこで、余ってしまった豆のリメイク法をピックアップ!
砂糖を煮詰めたカラメルに、豆と好みのナッツをからめ、一口大にまとめたスイーツ。香ばしい甘さがたまりません。
砂糖と水を煮詰めたところに豆を投入して煮からめ、マーガリンを加えます。この豆をとかしたチョコでコーティングし、ココアをふるだけでおいしいチョコ菓子に。
きなこの材料は大豆。だから節分に余った豆もミキサーやミルでひくだけできな粉に。ひく前にフライパンでさっと煎るとより香ばしくておいしくなります。
節分について知っているようで知らなかったこと、ありましたか? 今年も豆まきやおいしい料理で節分という行事に触れたいですね。(TEXT:松崎祐子)