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昔懐かしい味と見た目で、再注目されているフルーツサンド。いちご、みかんなど、色とりどりの見た目だけで、楽しい気分になりますよね。いつ食べても、懐かしい時代を思い出せる味…。そんなフルーツサンドの人気の秘密を探るべく、32年間の歴史を誇る「サンドイッチハウス メルヘン」に取材しました!
さっそく「サンドイッチハウス メルヘン」の土肥幸さんにお話を伺いました。
—なぜ最近、フルーツサンドが再注目されているのですか?
「まず、フルーツサンド自体が、認知されてきたことが挙げられます。最近では、おみやげとして購入されるお客様も増えました。サンドイッチにも関わらず、スイーツとして、差し入れや持ち寄りパーティにも喜んでいただいております。また、当社の店舗が駅地下にもあるので、男性のお客様も多いのですが、カフェなどでは可愛らしいスイーツ系を食べることに躊躇しても、フルーツサンドでしたら平気という人も多いです(笑)。女性がとんかつ屋さんに入りづらくても、カツサンドだったら食べても平気、ということに似ているのかもしれません」
—最近、特に好評のフルーツサンドは何ですか?
「今が旬のあまおうや白い品種のいちごを使用したものが好評です。年間を通して定番なのは、いちごとキウイの“フルーツスペシャル”。私たちのサンドイッチは、割烹料理のように、食べて季節を感じることを心がけています。年間で100種類、月では15〜20種類が店頭に並び、すべて店内厨房で作られていますよ」
—美味しいフルーツサンドに仕上げる秘訣は?
「生クリームは北海道産を100%使用し、パンは特注のレシピで製造しています。素材の味が生かされる素直な味です。32年間、ずっと同じパンですが、クリームの味に関しては常に改良を続けていて、最近はさっぱりとした甘みを採用し、後味の余韻も楽しめるように工夫しています」
—そういえばフルーツサンドって、海外ではあまり見ませんね
「たしかに日本にしかないと思います。生クリームとフルーツの組み合わせは、鮮度が大切です。繊細な味付けも、メイドインジャパンならではの特徴ですね」
試食してみると、優しく爽やかな生クリームとフルーツが、口の中でとろけました!確かにモチモチのパンも素直な味付けで、素材を引き立てていましたよ♪
—日本橋三越本店の店長・橋本則子さんにも、サンドイッチを美味しく作るための秘訣を伺いましょう。
「ひとつずつ、食べてくれる人のことを思って、作っています。まず、朝7時から朝10時まで作り、そのあとも閉店までずっと作り続けます。足していくのではなく、引いていく味を心がけていますよ。とても優しい味なので、年配の方から若い方まで喜んでいただいています。ちなみに、2月18日〜2月23日まで、日本橋三越本店で“フルーツロールサンド”を販売します!珍しいタワーのようなロールサンドで、初恋の香りというイチゴを使用しているので、ぜひお試しくださいね」
取材協力:株式会社メルヘン
生クリームとフルーツのみずみずしい美味しさ…。もう、今すぐ食べたくなりますね!とってもおいしいメルヘンのサンドイッチ、食べてみたいけどすぐには買いに行けないという人は、まずは家庭でも作れるフルーツサンドに挑戦してみましょう。
子どもの頃、親が買ってくれたフルーツサンドに、ときめいた人も多いはず。大人になってから味わう美味しさは、また格別です!口の中に広がる風味とともに、よみがえる懐かしい思い出も、甘く味わってくださいね。(TEXT:八幡啓司)
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