【注目のYouTube料理チャンネル Vol.12】YouTubeの人気ジャンルの一つでもある「料理」。数多あるチャンネルの中で、何を観たら良いかわからないという方も多いはず。本連載では編集部がいま注目しているチャンネルをご紹介します。今回はチャンネル登録者数17万人超えの「くまの限界食堂」です。
連載第12回目は、登録者数17.9万人(2021年4月19日現在)の「くまの限界食堂」に注目しました。楽しい時も辛い時も悲しい時も嬉しい時も『まぁ飯喰ってけよ』って言える場所でありたいというコンセプトで、日常の料理だけでなく、手の込んだ本格料理や、有名店の再現レシピまで幅広い料理を紹介しているチャンネルです。それでは動画を配信されているKUMAさんにお話を伺ってみましょう!
−−まずはじめに、YouTubeを始めたきっかけを教えてください
KUMAさん:小さい時から食べることが好きで、大人になって自分で作った料理を人にふるまうようになりました。料理をふるまうだけでない、何か別の表現ができないかなと思った時に、気軽に一人で始められる料理動画制作を思いついたんです。
あとは、コロナ禍で拠点が固定される仕事はリスクが高いなと感じていて、YouTubeはうまくいくと収益を得ることができるというのもあって、本気で始めました。
−−いまや登録者数17万人超えですが、ここに至るまではどのような試行錯誤をされたのでしょうか?
KUMAさん:そもそもYouTubeで収益を得るためには、チャンネル登録者数1000人以上、年間再生数4000時間以上という条件をクリアしなくてはいけないんです。まずは最短でそこを目指すために、最初の1ヶ月は1週間10万円をつぎ込んで自分のチャンネルの広告を出していました。
広告に興味を持ってチャンネルに来てくれた人ががっかりしないように、コンスタントに動画をあげることを心がけていたので、最初はかなり労力がかかりましたね。
−−動画をYouTubeで発信する上で、特にこだわっているポイントはありますか?
KUMAさん:まずレシピは身近で手に入りやすいものでできるように心がけています。編集でいうと、観ている人が飽きずに全編観られるようにカット割りを工夫しています。あとはおいしく撮るために照明もこだわってますね。
実は僕、撮影はiPhoneでしているんです。最初は一眼レフでやってたんですけど、iPhoneでもイケるなと思って。ただ照明はこだわらないとおいしく撮れないので、もしこれから料理動画を始めたい方がいたら「照明は良いものを買おう」と言いたいですね(笑)
−−1本の動画の制作時間や日数を教えてください。
KUMAさん:通常の料理動画の場合は撮影に2時間、編集に3時間程度。再現系だと全部合わせて3〜4日かかりますね。別の仕事もしているので、朝早く起きて午前中にやることが多いです。
−−チャンネル登録者数が増加するきっかけになった動画はありますか?
KUMAさん:ちょっと変わっているんですが、知り合いのゲーム実況チャンネルにゲームのキャラクターとして出演をしていて、そのキャラクターが人気になってしまって、そこからキャラクターのファンの人が僕のチャンネルを特定したんです(笑)ちょうどゲームにでてくるパンのレシピ動画があったこともあって、1500人から2万人に登録者数が一気に増えました!
−−他に特に思い入れのある動画はありますか?
KUMAさん:某コンビニの唐揚げのレシピの再現動画は、撮影というかレシピ開発が大変でした。まず作る前に味を覚えるためにたくさん食べて、そこから試作をたくさんして…。一人では食べ切れないので、会社に持っていって配ったりしてましたね。
−−どんな方にどんな風に動画を楽しんで欲しいですか?
KUMAさん:最初は独身男性向けに凝った料理を多くあげていて、視聴者層も男性が70%と多かったのですが、登録者数も増え、女性の方にも楽しんでいただきたいと思い、時短や節約系の料理動画も公開しはじめました。おかげで今は女性が50%になってきたので、これからもデータをみながら、なるべく多くの人に楽しんでいただける動画を作っていこうと思っています!
日常の料理だけでなく、再現系などの観ているだけでもたのしい動画が盛りだくさんの「くまの限界食堂」。最近はキャンプの動画や、醤油の蔵に出向く動画など更にバリエーションが増えているとのこと。まずはチャンネルを覗いてみて、気になるジャンルの動画を観てみてはいかがでしょうか?
楽しい時も辛い時も悲しい時も嬉しい時も「まぁ飯喰ってけよ」って言える場所でありたいというコンセプトで、YouTubeチャンネルを運営。月水金の20時15分に新作動画を、土日のどちらかはお出かけ系や実験系など平日と趣向異なる動画を公開中。