【たのしいキッチンの豆知識 vol.7】理想のキッチンを叶えるwebマガジン「たのしいキッチンmag」編集部がキッチンにまつわる豆知識をご紹介。キッチンの選び方から、レイアウト、動線づくりのコツ、費用別でできることなどを発信します。理想のキッチンを叶えるための参考にしてみてくださいね。
こんにちは! 「たのしいキッチンmag」編集部です。
日々の生活に欠かすことのできない、料理の時間。「コンロの配置がこうだったらいいのに」や「もっと掃除が楽だったらいいのに」など、使う場面が多いからこそ、コンロに対するリクエストもたくさん出てきますよね。
今回はそんなキッチンの主役・コンロについて、種類から費用の目安までご紹介します。家族の人数や生活スタイル、値段をはじめとして、選び方はさまざま。毎日のお料理がもっとわくわくするような、暮らしになじむコンロを見つけてくださいね。
理想のコンロ探しに踏み出しても、種類が多くて目の付け所が分からない……という人もいるのではないでしょうか。ひとくちにコンロといっても、その種類は大きく2つあるんです。
1つめは、コンロ台の上に設置する「据え置きタイプ」です。ガスの場合、元栓とガスをガスホースでつないで使います。コンロの数が2口、横幅60cmのものが標準ですが、コンパクトな56cmのサイズもあるので、自分の家に合わせて購入してくださいね。比較的、安価であるである一方、キッチンとコンロの隙間の掃除が大変というデメリットがあります。
2つめは、システムキッチンに埋め込む「ビルトインタイプ」のコンロです。据え置き型より高価格ではあるものの、調理台と繋がるので、すっきりとした見た目になります。現在据え置きタイプのコンロがあるキッチンでも、リノベーションでビルトインタイプに取りかえることが可能です。
まずは、取り付けたいコンロの種類はどちらなのか、それによってどのような工事が必要なのか、業者の方に相談してみましょう。
「据え置きタイプ」か「ビルトインタイプ」の設置方法に加えて、「ガスコンロ」と「IHコンロ」の2種類にも分けられます。ここからはガスコンロと、IHコンロについて徹底的に解説! 最近よく聞くIHコンロ、実際どうなんだろう?と感じている方は要チェックです。
まず「ガスコンロ」は、文字通りガスで火を付け加熱するタイプのコンロです。昔から使っている家庭も多く、操作方法が直感的で分かりやすいのが特徴。最近では火災防止の機能が備わっているものが増え、安全性が向上しているんです。
ガスコンロの形には、「汁受け皿」があるものとないものがあります。汁受け皿があると吹きこぼれをキャッチしてくれますが、掃除のときに手間となってしまいます。
一方、汁受け皿がないガスコンロは吹きこぼれが溢れてしまいますが、フラットなつくりであるため掃除がとても簡単! 見た目がすっきりとしているので、ガスコンロでもデザインの美しさを重視したい方には「汁受け皿なし」がおすすめです。
さらにガスコンロの天板は主にホーロー・アルミ・ガラス製の3種類があり、選択の幅があるのも嬉しいポイント。例えば見た目や手入れの手軽さを大切にしたい人は、天板が強化ガラスのものを選ぶといいでしょう。
一方の「IHコンロ」は、埋め込まれた電磁線が鍋全体を加熱していく仕組みのコンロです。最大の特徴は火が出ないこと。火災やガス漏れが防げる点で安全性が高くなっています。フラットな天板で掃除がしやすく、最近人気のタイプです。
特に、自宅の熱を電気のみでまかなうオール電化にしたい人は外せません。現在ガスコンロを使っていても、IHコンロに取り替えることは可能なのでご安心を。
ガスコンロか、IHコンロかを決めるには、自分の理想と、それぞれのメリットとデメリットを比較するのがおすすめです。「これは譲れない!」や「ここは妥協できる」といったポイントが見つかれば、どちらが自分に合っているかが分かるはず。下の表を参考に、何を優先したいか考えてみましょう。
「こんなキッチンにしたい!」という理想と、現実的にリノベーションにかかる費用は、いちばんジレンマを感じやすいところ。事前のリサーチで、実際にどれくらい費用がかかるのかをおおまかに把握しておけると安心ですよね。
ガスコンロの場合、そのスペックで3段階に分けられます。交換費用は、スタンダードが10万円前後、ミドルクラスが15万円前後、ハイグレードは20~30万円といったところ。天板の種類によっても価格が変わってきます。人気の強化ガラスは比較的費用が高く、昔ながらのホーロー製だと費用を抑えられることが多いです。
IHコンロの費用相場は一般的にガスコンロより高く、およそ20~40万ほどになります。こちらもグレードによって費用が変動するので、費用を抑えたい方は自分に必要な機能を見極めることをおすすめします。
理想のキッチンに近づけるために、コンロは力を入れて考えていきたいところですよね。自分の料理のスタイルや暮らしにあったコンロなら、毎日の料理がもっと充実すること間違いなし。リノベ後の暮らしの想像をふくらませて、探してみてくださいね。