【今週のおすすめの一冊 vol.13】編集部が特に「おもしろい!」と注目した料理にまつわる本をピックアップし、気になる内容をダイジェストでお届け。今回は『料理家歴40年プロが考えた 究極のはしょり飯』(世界文化社)についてご紹介します!
新しい生活様式になり、自炊する機会が増えて、ごはん作り少しお疲れモードになっている方も多いのでは…? できることなら、買い物や献立に悩まず、手早く料理が作れたら嬉しいですよね。
そんなときこそ、時間、お金、手間をできるだけ省いた「はしょり飯」を作るべきと提案するのが、料理研究家歴40年の大庭英子さん。家庭料理のプロが実践する「はしょりワザ」を使えば、10分でメインおかずが完成するというのです。
今回は大庭さん考案の5つの「はしょりワザ」を紹介します。
1. 蒸し焼き、蒸し煮で加熱時間を大幅に短縮
2. 面倒な切り方は避けて、千切りはスライサーに任せる
3. レギュラー食材を決め、買い物で悩まない
4. 缶詰や冷凍ご飯、うどんなどの便利食材に頼る
5. 洗い物が少ないホットプレートを活用する
これらのワザに加え、大庭さんのレシピは工程はほぼ3〜4つ、下ゆでや水きりナシと、とっても簡単。これだけ手間が省かれていると、気楽に料理できそうですね。
今回は本書の中から、お財布にやさしい便利食材「豆腐」を使った豚角煮風レシピを紹介します。
豆腐に薄切り肉を巻くことで、かたまり肉風に調理でき、食べ応えもバッチリ。豚バラ肉の脂身の甘さがたまらない一品です。
木綿豆腐……1丁
豚バラ薄切り肉(長いもの)……8枚
片栗粉……少々
青梗菜……1株
油……少々
酒……大さじ2
【A】
赤唐辛子……1本
水……1/3カップ
しょうゆ……大さじ3
砂糖……大さじ1
1. 豆腐は8等分、青梗菜は長さを3等分し、根本は4等分にする。豚肉は1枚ずつ広げて片栗粉をふり、豆腐を巻く。火を通すと肉が縮むのでふんわり巻いて!
2. フライパンに油を中火で熱し、1の巻き終わりを下にして入れ、肉全体に焼き色をつける。
3. 青梗菜の根元を入れて酒をふり、Aを加え、ふたをして5〜6分弱火で煮る。
4. 青梗菜の葉を加え、中火でふたをしてしんなりするまで煮て完成。
本書には、10分で作れるボリュームおかずや、ストック食材・ホットプレートで作れるメニュー、そして火も包丁も使わないおかずなど、とにかく手軽に作れる70品が掲載されています。
疲れていたり、やる気が起きないときでも、10分でメインおかずが完成するとわかっていたら、少しは気が楽になりますね。料理研究家が40年培った工夫や知恵を参考にして、今こそ料理のストレスを軽減しませんか?
(TEXT:小菅さちえ)
リモートワークが進み、好む好まざるとにかかわらず、自炊をする機会が増えた方が多いのではないでしょうか? 仕事をしながら1日3食の食事を作り続けるのは本当に大変なことだと思います。この本は、味に定評のある料理家歴40年の著者・大庭英子さんが、日常に作っている料理をベースに「時間」「お金」「手間」をできるだけ省いた“はしょり飯”を考え、まとめた1冊です。
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