鍋によく使われるのはマダラと呼ばれる種類。すり身に使われるのはスケソウダラで、スケソウダラの卵がたらこや明太子になります。銀ダラは、タラとつくものの別の種類の魚になります。
マダラは体長が1メートルにもなる大きな魚です。白身で味にクセがないので、魚が苦手な子どもにもおすすめ。朝鮮半島からカルフォルニア沖まで広く分布していて、日本では北海道周辺で多く見られます。
成長期に必要なたんぱく質がたっぷり。貧血改善に役立つビタミンB12も多めです。
大きいので、切り身になって売られていることがほとんど。タラちりと呼ばれる鍋のほか、煮る、焼く、揚げるなどの調理法で食べます。
タラはうまみ成分が多い魚。脂肪分が少ないので、小さな子どもやダイエットを意識しているママにもおすすめです。
やっぱりこの季節といえば鍋。タラと豆腐と白菜だけを使った、タラちり鍋の簡単バージョンは、手軽にすませたい日にもお役立ち!
ホイル焼きにすれば、作るのもあっという間! 野菜もとれるので、ヘルシー。
その名の通り、金色に光った目を持つ、赤く美しい魚です。タイという名前ですが、鯛とは別の種類になります。
深海魚で、目が大きいのは光が届かない海深くにいるためと考えられています。世界中に分布していますが、日本では釧路沖より南にいます。特に伊豆でとれるキンメダイが有名です。
成長期に必要な良質のたんぱく質が豊富。また頭の働きをよくするDHA、EPAも多く含まれます。
大きくなると60cmぐらいなので、切り身で売られていることがほとんど。たまに尾頭つきで丸魚でも流通しています。煮つけや鍋、干して焼き魚になど、さまざまな食べ方がありますが、新鮮ならば刺し身にしてもおいしいでしょう。
甘辛味のタレで煮つければ、魚の臭みがまったく感じられないので、子どもにも食べやすい1品。
平たい体がユニークな魚。よく似ているものにカレイがありますが、見分け方は目の位置。「左ヒラメに右カレイ」と言われるように、体の左側に目があるのがヒラメ、右側にあるのがカレイです。
千島列島から南シナ海の沿岸の砂底にすんでいます。その名の通り、体は平たく、表面に目が2つあります。日本各地で養殖も行われています。 カレイと違って魚食性のため、ヒラメの口は大きく歯が尖っているのも特徴。怖い顔をしているので、ヒラメと見比べてみるのも面白いでしょう。
成長期に欠かせないたんぱく質が豊富。女性に人気のコラーゲンも多く含みます。
体長1メートルほどにもなり、切り身で売られていることが多いようです。煮つけのほか、刺し身なども美味。特に、ヒレのつけ根にある筋肉である、縁側は寿司だねとしても人気。ムニエルやバター焼きなどの洋風の調理も合います。
洋風レシピも似合う魚なので、子ども喜ぶおかずになります。
魚というと子どもが食べにくい一方で、ママ自身も扱いが面倒で敬遠しがち。でも、実は切り身を買ってきて煮物にすると、調理もラクチンなのです。子どもの体に必要な栄養が詰まった食材なので、食卓に上手にとりいれたいですね。(TEXT:松崎祐子)