お菓子・料理研究家。シンプルなレシピが好評。
【オーブンいらずでおいしいお菓子 Vol.5】お菓子作りにはオーブンが必要…というイメージを持っていませんか? この連載では、お菓子研究家の福田淳子さんがオーブンを使わない、おいしいお菓子の作り方を紹介します。第5回のレシピは、ひんやり濃厚「マンゴープリン」です。
みなさん、こんにちは。残暑が厳しい日が続いていますね。まだまだ「ひんやり」なスイーツがうれしい今日このごろ。今日は手に入りやすい材料で作る本格的なマンゴープリンをご紹介します。
今回は冷凍のマンゴーを使います。 冷凍マンゴーは入手しやすい、手間がはぶける、おいしい、品質が安定していると良いこと尽くめ。最近はコンビニエンストアでも販売していますね。解凍すると少し水分が出てしまうのですが、逆に言うと実が柔らかいのでお菓子に加工するのにむいています。ミキサーなど特別な道具を使わなくても簡単に潰すことができます。
今回のポイントはあえてマンゴーの食感を残すこと。泡立て器で荒く潰すことで、果肉感を感じる仕上がりになります。
たっぷりのマンゴーにはコクのある練乳を加えて濃厚な味わいに。少しだけレモン汁を加えて酸味を足すと、甘みが引き立ちます。そして今回のもう一つのポイントはゼラチンの量です。
口に入れと、ふるっとして溶けてなくなるくらいのゆるい感じが、柔らかくてなめらかでおいしい。小分け入りのゼラチンは5g入りが多いので、半量の2.5gを使ってください。目分量のおおよその半量で大丈夫。ぎりぎり固まるくらいの、このとろけるような食感はおうちで作るからこそ。ゼラチンが少ない分、固まるのはゆっくりなので、冷蔵庫で必ず2時間以上きっちり冷やしてからいただきます。
さらにマンゴーとコンデンスミルクを添えると豪華なデザートになりますよ。
粉ゼラチン…約2.5g
冷凍マンゴー…200g
練乳…70g
牛乳…100ml
レモン汁…小さじ1
仕上げ用の冷凍マンゴー、練乳(お好みで)…適量
1.冷水大さじ2(分量外)に粉ゼラチンをふりいれてふやかす。
2.マンゴーは解凍し、泡立て器で細かくなるまで潰す。練乳、牛乳、レモン汁を順に混ぜ加える。
3.1を電子レンジで加熱して溶かし、2に混ぜながら加える。
4.器に流し入れて冷蔵庫で2時間以上冷やす。お好みで冷凍マンゴー、練乳をトッピングしていただく。
お菓子・料理研究家。カフェでメニュー開発や店舗の立ち上げを経験後、雑誌や書籍を中心に活躍中。身近な材料と、シンプルな手順でおいしく仕上がるレシピに定評がある。これまでに手がけたお菓子の本は30冊以上。
【Instagram】@junjunfukuda
お菓子・料理研究家。カフェでメニュー開発や店舗の立ち上げを経験後、雑誌や書籍を中心に活躍中。身近な材料と、シンプルな手順でおいしく仕上がるレシピに定評がある。これまでに手がけたお菓子の本は40冊以上。
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