ヒントは冬こそ食べたい参鶏湯。だとしたら答えは「鶏肉」!・・・と思いきや、正解は「いいにんじんの日」。にんじんといっても、“ウサギの大好物の野菜”ではありません。そう、「高麗人参」のにんじん。高麗人参が健康に良いことをアピールするため、高麗人参の名産地である韓国の会社が制定した記念日です。そんな今日という日にちなみ、韓国の人参事情を調べてみました。
高麗人参=漢方薬。日本ではそれが一般的な認識だと思いますが、お隣・韓国では、その薬用成分からあらゆる味わい方、使われ方をしているようです。街の薬局や市場、スーパーなどには、お酒やハチミツに漬けた高麗人参や生の高麗人参といった王道の品が並ぶほか、エキスを混ぜ込んだ飴やキャラメル、ゼリーなどのお菓子類も豊富にあります。街角で「高麗人参ドリンク」を立ち飲みするのも、ごくフツーの光景。さらに、美肌効果を求めて高麗人参入りのコスメを使うのはもちろん、生の高麗人参をすり下ろして肌に塗るとか、高麗人参を煎じた水で髪を洗うという人もいるんだとか。独特な香りや苦味をもろともしないその姿勢は、効果への信頼なのかも知れません。
韓国の家庭では、生の高麗人参を炒め物にしたり、揚げ物にしたりもするそうですが、高麗人参を使う料理として最も人気なのは「参鶏湯(サムゲタン)」だそう。
参鶏湯は高麗人参のスタミナ成分と、もち米・栗・なつめなどの風味がよく調和して、栄養バランスに優れているので、夏の暑さでバテたときや、風邪を引きやすい冬によく食べられるメニュー。日本の「土用の丑」の定番食・うな重にも似た存在といえるかも。スタミナがついて、あったかくて、鶏の脂から出るコラーゲン効果も充実のイイこと尽くめの参鶏湯!手間暇かけて作る価値、ありますよ♪
(TEXT:大河原裕美)