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コラム

C字構図ってなに?ワンランク上の料理写真を撮るための、構図のお話<その1>

【まいにちごはんの撮り方レッスン vol.7】暗くなってしまったり、うまく質感が出せなかったり、料理の写真を撮るのは意外と難しいもの。この連載では、料理写真家・田部信子さんに「おいしい料理写真」の撮り方をレクチャーしていただきます。コツをマスターして、SNSやブログにアップする料理写真をぐっと魅力的にしてみませんか?

おいしそうな料理が作れたのに、いざカメラを構えるとなんだか素敵に見えない。そんな時はないでしょうか? ここまでのレッスンを実践していただいていれば、目の前のお料理には立体感が出る綺麗な光が当たっているし、ズームする事で無駄なものが画面に入ってこないようになっているはずです。

最後の一押しとして、料理を画面のどこに置くと落ち着いた写真になるのかのガイドラインを3回に分けてお伝えします。

よく雑誌などで見る、素敵な料理写真。人が見て「いいな」と思う写真には、ある一定のルールにあてはまっているものが多いんです。そのルールが、構図法と呼ばれるもの。

構図のテンプレートともなる構図法はいくつもありますが、その中で料理写真によく使うものを解説していきます。

◎撮り方のステップ

(1)イメージを決める
(2)どこで撮るかを決める(どんな光を使うか)
(3)どこから撮るかを決める(アングル、カメラの位置)
(4)どのくらいの範囲を写すのか決める(レンズを選ぶ)
(5)構図を決める
(6)スタイリングを決める
(7)明るさと色の調整
(8)主役にピントを合わせて撮影

今回はこの中の(5)の「構図を決める」の前編です。

その中でも今回は一番基本となる「日の丸構図」と、お料理の美味しさを全面に出すための「C字構図」をお伝えします。

日の丸構図

これは、画面の真ん中に料理を置くもの。とてもシンプルですが、まわりをすっきりさせて料理を中心に置くと、それだけで主役が目立つ強い写真になります。この時に気をつけたいのは、周りをシンプルにすること。日の丸の旗も、周りは白一色ですよね。周りをシンプルにすることで、目が主役に集まり強い写真になります。

また、シンプルな分、背景となるテーブルの質感などは重要になってきます。今回は白いボードの上に置いて撮りましたが、これを木のテーブルに置いたり、クロスを敷いて撮ると、また違った印象になります。背景を色々変えて遊んでみるのもいいですよね。

C字構図

料理を撮っていると、もっと味が伝わるようにしたい!もう少し料理に寄ってみたい!と思うことがあります。でも、アップにする時にどう切り取ったら分からない…という時に参考になるのが、このC字構図です。これは画面上にアルファベットのCという字を書くつもりでお皿を配置する、というものです。

例えばこんな感じです。要は、お皿のどっちか一辺を「C」という字になるぐらいをイメージして切りとります。

トップで使っているこの写真も、アングルが違いますが、C字構図で撮っています。ポイントは切り方。「C」という字をよく見ていただくと、切るのは端っこちょっと、ですよね。パッと見た時にお皿がCの字になるぐらいを目安にやってみてください。

今回は2つの構図法をお伝えしました。ただ、これはあくまでガイドラインです。あまり厳密に考える必要はありません。慣れてきたら意識せずとも撮れるようになっていきます。それまではトレーニングのつもりで、この2つの構図を意識して撮ってみてください。

次回も構図のお話の続きをします。お楽しみに。

田部信子

横浜市出身。青山学院大学文学部英米文学科卒業。外資系IT企業のSE職を経て、カメラマンへ転身。広告、雑誌、ブライダルの撮影を行う。双子出産後、カメラ教室で約3000人の生徒さんに写真の撮り方を教える。2018年より、料理写真家として活動中。

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