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湯豆腐に感じる“物足りなさ”を解決!印象がガラッと変わる「納豆&卵で作る濃厚ダレ」の味変テク

【工藤詩織の「お豆腐」進化論 Vol.34】ヘルシー、節約……でも、それだけじゃない! 身近な食材「お豆腐」の魅力はまだまだあるんです。この連載では、豆腐マイスター・工藤詩織さんに、お豆腐をもっとおいしく楽しむための知られざるノウハウを伝授してもらいます。「そうだったんだ!」と思わず納得の意外な活用法を知れば、きっと試してみたくなるはず。 あなたの食卓のお豆腐が“進化”すること間違いなしですよ!

湯豆腐に感じる“物足りなさ”をどう解消する?

ぐっと冷え込んできた今日この頃。そんな時、私が一番食べたくなる豆腐料理といえば湯豆腐です。小さな頃から夕ご飯のメインに湯豆腐が登場するととても嬉しく、出汁を取った後の昆布まで残さず食べてしまうほどでした(笑)しかし、食べ盛りだったふたりの兄は、「湯豆腐か〜(物足りないな……)」という反応を見せていた記憶もあります。

たしかに湯豆腐といえば、さっぱりとしたポン酢やネギや鰹節を混ぜた出汁醤油でいただくのが王道ですが、それだけでは食べ進めるうちに単調に感じてきてしまう……というお悩みもあるのではないでしょうか。食べ飽きないコツはやはりタレのバリエーションを増やすこと。今回は、みなさんの冷蔵庫にもきっとあるであろう身近な食材をちょい足しするだけで作れるタレをご紹介したいと思います。

湯豆腐をイメチェン!◯◯ダレ

まずは豆腐と同じ大豆加工食品である、「納豆」を使ったタレです。納豆といえば冷奴のトッピングとしても定番化してきているほど好相性で、冷蔵庫に常備している方も多いであろう食材の一つですね。個人的に湯豆腐におすすめなのは「ひきわり納豆」を使ったタレです。

材料は、ひきわり納豆1パック、付属のタレ、ごま油大さじ1、50mlの水で溶いた味噌小さじ1を耐熱容器の中で混ぜ合わせて、600Wの電子レンジで30~40秒温めれば完成です。お好みでラー油や七味、山椒などを足してもおいしいですよ。ごま油の香ばしさと納豆のつぶつぶ食感がアクセントになり、いつもと違う印象の湯豆腐が味わえます。

湯豆腐のタレにプラスしたい身近な食材

もうひとつおすすめなのは、こってりまろやかな「黄身」入りのタレ

いつもの調味料に卵黄を混ぜるだけで、まろやかな濃厚ダレになります! 最初はさっぱり系で食べながら、途中で黄身を足す、といった味変のテクニックとしても採用しやすいですね。ちなみに卵白は、湯豆腐の〆の雑炊作りに活用できます。クックパッドの中にもレシピがありましたのでご紹介します。

小さな保存容器の中で出汁醤油に一晩漬け込んだ黄身を使えば、液体調味料を加えず済むので、さらにトロッと濃厚な質感になります。

その他、「マヨネーズ」をプラスしたコクたっぷりのタレレシピもありました。

いかがでしたか? いつもの湯豆腐に変化を求めている方にぜひ試してもらえたら嬉しいです! ちなみに、湯豆腐のおいしい作り方のコツは、過去のコラムで解説していますので、よろしければそちらも参考にしてみてくださいね。

まいにち豆腐レシピ』(池田書店

健康的で経済的、豆腐の魅力はそれだけではない! 年間1000食以上豆腐を食す著者が、豆腐の製法・歴史・文化などさまざまな側面から豆腐の魅力を伝えるとともに、料理家牛尾理恵による、田楽、ゆし豆腐、鹹豆漿(シェントウジャン)、豆腐のガパオ風炒め、麻婆豆腐、ほか102レシピ掲載。豆腐について知りたかったことがすべて知れて、おいしく食べるためのレシピも盛りだくさんな一冊です。

レシピ担当:牛尾理恵(ウシオリエ)

料理家、栄養士。東京農業大学短期大学部卒業後、病院の食事指導、料理制作会社勤務を経て独立。手軽なヘルシーレシピを得意とし、自身も食事管理と筋力トレーニングで日々健康的なからだづくりに臨んでいる。著書多数

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工藤詩織(往来/豆腐マイスター)

幼少から豆中心の食生活を送り、豆腐がいつも暮らしの中心にある無類の豆腐好き。日本語教師を目指して勉強する過程で、食文化も一緒に伝えたいと「豆腐マイスター」を取得。国内にとどまらず海外でも、手作り豆腐ワークショップや食育イベントを実施して経験を積む。2018年より「往来(おうらい)」をテーマに本格的に活動を開始。豆腐関連のイベント企画・メディア出演などを通して、各地で豆腐文化の啓蒙活動を行っている。「マツコの知らない世界」(TBS系)、「ヒルナンデス」(日本テレビ系)、「ごごナマ」(NHK)等へ出演。

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