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コラム

覚えておきたい”三分割構図”とは?ワンランク上の料理写真を撮るための、構図のお話<その2>

【まいにちごはんの撮り方レッスン vol.8】暗くなってしまったり、うまく質感が出せなかったり、料理の写真を撮るのは意外と難しいもの。この連載では、料理写真家・田部信子さんに「おいしい料理写真」の撮り方をレクチャーしていただきます。コツをマスターして、SNSやブログにアップする料理写真をぐっと魅力的にしてみませんか?

「なんだか私の写真って、いつも真ん中にお皿があって、単調なんです・・・」
こういう悩みをよく聞きます。前回のコラムで日の丸構図はシンプルで強い構図だとお伝えしました。でも確かに日の丸構図の写真ばかり続くと、単調になりがち。また、お料理だけじゃなくて、小皿を入れたりコップを入れたり、食卓感を出すためにスタイリングもして撮りたい・・・となると、バランスが崩れてうまくいかなることも。

そんな時に使えるのが、今回ご説明する「三分割構図」です。これはとても使える構図なので是非身に付けてください。また、コラムの最後の方には、上手に三分割構図で撮るためのカメラやアプリの機能もお伝えします。

◎撮り方のステップ

(1)イメージを決める
(2)どこで撮るかを決める(どんな光を使うか)
(3)どこから撮るかを決める(アングル、カメラの位置)
(4)どのくらいの範囲を写すのか決める(レンズを選ぶ)
(5)構図を決める
(6)スタイリングを決める
(7)明るさと色の調整
(8)主役にピントを合わせて撮影

今回はこの中の(5)番の「構図を決める」の2回目です。

お料理だけじゃなくて、食卓のイメージで撮りたい。また、出来上がった写真にちょっと文字入れもしてみたい。そんな時にオススメするのが今回説明する「三分割構図」というものです。

これは図の様に画面を三分割する線を画面の縦横に引いて、その交点上、もしくは線上に主役のお料理を置く、という構図です。日の丸構図が単調なのは、周囲のスペースが均等だから。そのスペースをどちらか一方あけると雰囲気がでるのですが、どのくらいあければいいのかがはじめは難しいところ。この線を目安に料理を少し端に寄せると、逆側に空間が空き、その空間が雰囲気を作ってくれます。複数のお料理を撮る時や、スタイリングをして撮りたい時などによく使います。

この構図を使う時に大切なのは、「写真の主役を決める」ということ。

何品か料理がある場合でも、必ずそのうちのどれかを「主役」にする、と自分の中で決めることです。例えば、よだれ鶏と中華スープとサラダを作ったとします。よくやってしまうのは、どれも全部均等に画面に入れようとしてしまうこと。全部写したい!という気持ちは分かりますが、そうするとかえって全てが目立たなくなってしまい、何を写したいのか伝わらない写真になってしまいます。まずは、写真1枚につき主役を1つに絞りましょう。

例えば、今回の場合、よだれ鶏を主役にして、スープとサラダは脇役と考えます。まず、左下の交点付近によだれ鶏の中心が来るように置きます。そして、画面上の空いた右上の空間にスープやサラダをおいていきます。こうすることによって、主役に目が行きつつ、良い感じに空間の空く構図ができます。

カメラのグリッド機能を活用しよう

はじめはなかなかコツをつかめないかもしれませんが、そういう時にはカメラの「グリッド」という機能を使いましょう。これは、カメラの画面上にこの目安になる線を出してくれるというもの。線を出しておけば、その交点に重なるようにお皿を配置して撮るだけです。簡単なのでやってみてください。

例えば、iPhoneの標準カメラの場合は、[設定]から[カメラ]を選ぶと[グリッド]という項目が出てきます。これを以下のようにオンにします。

するとカメラの画面に白い線が出てきます。この線を目安にお皿を画面の中に配置します。 この下の例では、左下の交点の部分にまず主役のビンを置いています。その後、空いた空間にもうひとつのビンやレディース大根を置いています。

他のカメラアプリ、Androidのカメラアプリ、一眼レフカメラなどでも設定機能から設定することができます。調べて使ってみてください。

厳密にこの線の上や、点の上に乗せなきゃ!と思う必要はありませんが、目安としてその辺りに置くと、絵が安定してきますよ。

次回は、構図の最終回です。お楽しみに。

田部信子

横浜市出身。青山学院大学文学部英米文学科卒業。外資系IT企業のSE職を経て、カメラマンへ転身。広告、雑誌、ブライダルの撮影を行う。双子出産後、カメラ教室で約3000人の生徒さんに写真の撮り方を教える。2018年より、料理写真家として活動中。

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