暦のうえではもう春! 青果コーナーに並ぶ野菜も、春を迎えるのにふさわしいものが揃ってきています。 3月が旬の野菜はブロッコリー、ふきのとう、せりなど。それらの野菜の特徴と栄養についてお届けします♪
通年見かける野菜ですが、輸入物でなく国産なら旬は冬から春先にかけて。特に1年で一番出荷数が多いのが3月になります。
ふだん食べているツブツブの部分は、一つ一つがつぼみだということを知っていますか?このつぼみが開きかけると黄色っぽくなって味が落ちるので注意。このつぼみの部分以外、茎も食べることができます。もともとは地中海沿岸生まれで、日本では北海道、愛知、埼玉など全国各地で作られています。
免疫力をアップさせるβカロチン豊富な緑黄色野菜。妊娠を考えている人や妊娠初期の人は積極的にとりたい葉酸も含んでいます。なにより、風邪予防によいビタミンCが多いので、まだまだ油断できない今の季節にぴったりですね。
あまり日持ちしない野菜です。買ったらすぐにポリ袋に入れ、野菜室に立てて保存を。3〜4日で食べない場合は、一口大に切り、固めにゆでて冷凍保存が◎。
ブロッコリーは比較的食べやすい野菜ですが、なかには青臭さが苦手という子どもも。簡単グラタンなら、チーズとホワイトソースのコクで、青臭さがカバーできます。
ふきのとうは日本原産の山菜で、日本各地の山に生えています。春の訪れを教えてくれる野菜のひとつです。
春先、雪がとけるころに土の中から芽を出します。食べるのはつぼみの部分で、この花が咲いた後に出てくる葉が、煮物などに使われる“ふき”にあたります。
食物繊維が豊富なので、便秘がちな子どもやママに。アンチエイジングに役立つビタミンEや、むくみ防止にきくカリウムを含んでいるので、女性にうれしい野菜です。
日持ちしないので、すぐにポリ袋に入れて野菜室へ。時間がたつほどにアクが強くなるので、できるだけ早く下ごしらえをしておきましょう。
独特の香りと苦味があります。大人はこれがたまらないけど、子どもはちょっと苦手かも? みそとみりんを合わせれば、いろんな料理に使える万能調味料に!
古くは奈良時代から食べられていたというせり。春の七草のひとつであり、最近は通年出回っていますが、春が旬の山菜です。
ふきのとうと同様、日本各地の野山に自生。夏に春先にぐんぐん伸びる茎の部分を食べます。三つ葉とよく似た形ですが、葉で区別が可能。三つ葉の葉が茎に3枚ついているのに対して、せりは5枚になっています
葉の青々とした部分には、免疫力アップのβカロチンが。風邪予防によいとされるビタミンCのほか、骨をじょうぶにするカルシウムや、貧血予防の鉄分を含みます。漢方で生薬としても使われ、解熱や神経痛に効果があるとされています。
濡らした新聞紙に包み、ポリ袋に入れて、立てて保存。香りがとびやすく、日持ちがしないので、早めに調理を。
せりも独特の香りと苦味が。ごま油とにんにくをきかせたナムルにすれば、子どもにもOK。常備菜としても重宝します♪
山菜などはなじみの少ない家庭も多いのでは。春先の食卓を彩ってくれる、日本古来の野菜たちなので、ぜひこの機会に子どもと楽しんでみてください。(TEXT:松崎祐子)