いざダイエットを始めようと食事管理を始めても、家族の料理とは別に自分用にダイエット食を作るのは大変だし、忙しいときにわざわざ何品も分けて作るのは面倒。そんなときに活用したい「コンビニダイエット」をご紹介します。
お話を聞いたのは、Twitterの「コンビニダイエット」が話題のKatsuさん。ダイエットに関心のなかったKatsuさんは、食事管理をすると痩せるという友人の話に興味を持ち、コンビニの食材を使ったダイエットを決行。
その結果、 なんと72キロあった体重が、およそ3ヶ月で5キロ減ったといいます。さらに週に2〜3日の筋トレを組み合わせたことで、8ヶ月後には合計9キロの体重を落とすことに成功し、体脂肪率が7.8%にまでなったそう。1日に1.5〜2食を食べていたときより、3食きちんと食べるようになったことで体重も体脂肪も落とすことができたのだとか。そのコンビニ食を使ったダイエットとは一体どんな方法なのでしょうか。詳しくお話を聞きました。
−−コンビニダイエットはどんなダイエット法なのでしょうか?
禁止食べ物はなし、3食炭水化物を摂って脂質を1食15g以下に抑えるダイエットです。Katsuはそれをコンビニの食べ物で実践しています。コンビニの食事って太るイメージがありますが、意外と脂質15g以下の商品はたくさんあるので、それを組み合わせながら1日3食食べるようにしています。
例えば、コンビニで販売されている一般的な昆布のおにぎりは脂質0.7〜0.9gくらい。そのほか、そばやうどん、パスタなどの麺類も脂質15g以下だったりするので、コンビニ食も食べ方を工夫すればダイエット食になるんですよ。
コンビニダイエット研究家が厳選した「美味いのに痩せていくコンビニ飯50選」今まで500種を超えて紹介してきた中から厳選。ストレス・運動なし・自炊ゼロで5kg痩せた(100日)。筋トレと合わせたら体脂肪率7.8%なった。この中から選んでルール守って3食たべてれば、ダイエット感なしでマジ痩せる。 pic.twitter.com/pcd5COxGqk
— Katsu @コンビニダイエット研究 (@katsudiet) January 3, 2022
−−脂質のほかに気をつけることはありますか?
1食あたりの脂質を15g以下にする以外に、注意することは以下の3つです。
・朝、昼、晩と3食炭水化物(糖質)を食べて間食をなくす
└間食するくらいなら1食のお米(糖質)の量を増やす
・食事と食事の間を6時間あける(睡眠時除く)
・果糖、砂糖、アルコールを避ける
もっと頑張れそうという方は、以下のことも心がけるとさらに効果が出やすくなります。
・野菜は無限に食べてもよいので、できれば1食の食物繊維を6g以上とる
・運動をする
└今よりちょっと歩くようにする、YouTubeで何か運動してみるレベルでも初期段階ではOK
ただし、無理は禁物。どうしても我慢できないときは、週に2〜4食分のチート(何でも食べても飲んでもOKの食事)はよしとするなど、完璧を目指さないことが重要です。つい体重計の数値ばかりを意識してしまいますが、体重より脂肪を落とすことを心がけるようにしましょう。
−−ご自身が食べた中で特におすすめのコンビニ食材はありますか?
野菜もお肉も一度にとれる鍋です。鍋系の商品は低脂質で低糖質なものが多いので、鍋にお家で炊いたお米やおにぎりをつけて食べるのがおすすめです。また、低脂質パスタもいいですよ。「え! こんなものがダイエット向きなの?」と思われる方もいるかもしれませんが、条件をクリアするものはいくらでもあるのでOK。例えば、海老と蟹を使ったクリームパスタや明太クリームがたくさん入ったパスタも、条件を満たすので余裕で食べられます。
個人的に驚いた低脂質コンビニ飯4選
— Katsu @コンビニダイエット研究 (@katsudiet) January 2, 2022
・ローソン「大盛りチーズグラタン」脂質10g
・セブンイレブン「バターチキンカレー」脂質12g
・ファミリーマート「生パスタ明太クリーム」脂質11g
・セブンイレブン「海老と蟹のトマトクリームスープパスタ」脂質14g
イメージで判断してたら絶対に分からん。 pic.twitter.com/cL1aztpFhR
そのほか、コンビニのダイエット食材といえば「サラダチキン」が定番だと思いますが、最近では、チキンをふんだんに使ったタンパク質モリモリなのに低糖質なサンドイッチも販売されているので、とても使い勝手がいいです。
もはやダイエッターの常識…セブンイレブンの「ローストチキン&スパイシーチリ」シリーズの中でもダントツの高タンパク(28g)久々に食べたけど安定の味で忙しい時にサクッと食べれて便利。これにポタージュ付ければ朝食・ランチにどんぴしゃ。とりあえず何食べるか迷ったら、これくっときゃ痩せる。 pic.twitter.com/18uAgXsGlY
— Katsu @コンビニダイエット研究 (@katsudiet) September 4, 2021
−−どういった人にコンビニダイエットは向いていると思いますか?
最も向いているのはズボラな人です。Katsuは洗い物を一切出したくないという思いからコンビニダイエットを始めました。昔は自炊するのにハマっていた時期があるので洗い物が1つでも減ることの喜びがわかります。主婦・主夫の方であればひとり分でも洗い物が減ればめちゃくちゃうれしいんじゃないかなと思います。
−−Twitterが話題ですが、何か反響はありましたか?
ありがたいことに、実践してくださる方が日に日に増え「取り入れて成功したよ〜」というお声をいただきます。匿名の方が多いので絶対数が測れているわけではありませんが、成功者の方のメッセージは100件以上を超えていますね。中でも学生・主婦の方が中心で、コンビニルールを活用して自炊もしながら、ひとりの時にコンビニ飯を活用されている方が多いようです。このダイエットルールはお気づきの方もいると思いますが、自炊にも活用できるのでぜひ取り入れてみてください。
−−いつもダイエットに挫けてしまう方へメッセージをお願いします。
今回紹介した「コンビニダイエット」は、ホントに食べてはいけないものがないダイエット方法ですし、ルールは“ゆるゆる”なので微調整しながら続けると楽だと思います。中には初期段階において、どうしても以前の習慣からの反動で、我慢をしなきゃならない瞬間がある人もいます。でも、本当に体が慣れてきたら食べてはいけないものはないですし、多少のブレを許容しながら進めていけば、逆に太り方を忘れてしまうような方法です。気軽な気持ちで、焦らず長い目で見て試してみてください。
今後もできるだけゆる〜くダイエット情報の発信をしていけたらと思っています。特に何の目的もなく趣味で始めたコンビニダイエットで情報を発信していたら感謝の言葉をもらえるなんてラッキーすぎる話なので、ちょっとでも還元していくことができればなと思います。
(TEXT:河野友美子、トップ画像提供:Adobe Stock)
365日-自炊ゼロダイエッター。脂質15g以下でおいしい(重要)コンビニ飯を日々ハントしてツイートしている。ストレス・運動なし3食コンビニで5kg減を達成(100日)、体脂肪率は7.8%(8ヶ月目)に。
Twitter:@katsu_diet
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCz-_3NHYqNyZFyneUN-XeHg