初めての離乳食で一番悩むのは食材のあたえ方。離乳食インストラクター協会代表の中田馨さんのWEB上離乳食レッスン・第7回目のテーマは「離乳食期の果物について」です。
こんにちは!離乳食インストラクター中田馨です。今日は、食後のデザートに、おやつに大活躍する果物のお話しをしたいと思います!
果物にはりんご、みかん、イチゴ、スイカ、ぶどうなど、さまざまな種類がありますね。甘みが多く、赤ちゃんも好きな食材でもある果物には、食べるとどんな効果があるのでしょうか?
果物というとどんなイメージがありますか?私は「食後の楽しみ」「子どもたちが笑顔になる食べ物」「おやつにもなる」というイメージがあります。例えば、先日、息子と娘のお友達が遊びに来た時に、粒の大きいイチゴをおやつに出すと「わああああ!!このイチゴすごい」「これが一番大きい!」「あまい!」と、イチゴを囲んで子どもたちが大はしゃぎしました。そんな子どもたちの姿を見るだけで私も幸せになります。果物には人を笑顔にする力があるのかなと思った瞬間でした。
果物には、ビタミン・ミネラルや食物繊維がたっぷり含まれています。これは野菜にも言えることですが、炭水化物(おかゆ、ご飯、パンなど)やタンパク質(豆腐、魚、肉など)と一緒に食べることで、その栄養素が効率よく働き、健康な体を育ててくれます。ですが、あくまで果物は補食として食べましょう。必要な栄養素はしっかり食事で取ることが大切です。
では、赤ちゃんに果物って生で与えてもいいの?基本的にはOKです。でも下記の注意点をしっかり守ってあげてくださいね。
離乳食の大前提でもありますが、初めての食材はスプーン一口にして様子をみてください。顔や口が赤くなる、発熱する、体調を崩すなど変化がないかを確認しましょう。特にアレルギー20品目となっているオレンジ、キウイ、バナナ、りんご、もも。パパイヤやマンゴーなどのトロピカルフルーツはアレルギーを引き起こす可能性が高いので注意が必要です。
内臓が未熟な赤ちゃんにとって、大人は食べられる皮や種でも、負担になることがあります。例えばイチゴの種、キュウイの種、リンゴの皮、みかんの中袋なども、離乳食期は取り除いてあげると安心ですね。
果汁そのままは赤ちゃんにとっては刺激が強いことも。初めて飲ませるときには湯冷ましで薄めてあげると飲みやすいですね。また、アレルギーが気になる場合は、加熱してから与えてみるのもいいでしょう。ただしそのときはしっかりと加熱すること。アレルギーの元となる酵素を不活性化するには十分な加熱が必要です。
加熱することで軟らかくなり、甘みが増して食べやすくなりますよ。これから暖かくなって果物がおいしい季節ですね。赤ちゃんにも旬の果物を食べさせてあげましょう。
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。
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