『「育ちがいい人」だけが知っていること』。今、このドキッとするタイトルの書籍を、多くの方が手に取っています。シリーズ累計62万部突破のこの本の著者である諏内えみさんは、「マナースクール ライビウム」の代表。この春スタートしたフジテレビドラマ『やんごとなき一族』では、ヒロインを始めとする役者さん方に「育ちがいい人の所作」を指導されています。今回は、その諏内さんに家庭でも守りたい「食べ方のマナー」についてのお話を聞きました。
ーー諏内さんの著書の中では料理別の食べ方についても紹介されています。特に反響があったものを教えてください。
ハンバーガーやサンドイッチの食べ方をご紹介したところ、「目からウロコです!」というメッセージをたくさんいただきました。「デートでは食べにくいと思っていたものが、これでいつでも食べられるようになりました」というお声をいただき嬉しく思います。
「串から全て外して食べるのがマナーだと思っている方がいるのですが、焼き鳥はやはり串のままいただきたいものです。食べる部分を箸で串の先までずらして食べる、というのが諏内流です」
――知れてよかった! と思うものばかりです。お話を聞いていると、知らないマナーがたくさんあると感じます。
マナーは1つではないんです。例えば、テーブルマナーを教えていると、必ず「ワイングラスに口紅がついたらどうしたらいいですか?」という質問がきます。マナー本では、「指で拭きましょう」「ナプキンで拭きましょう」と書いてあることが多いですが、この行動は目立ちますし、衛生的ではありませんので、「気になるなら予めティッシュなどで口紅を押さえておいてください。そして、同じ部分に口をつけるようにしましょう。」と私は伝えています。絶対というマナーはなくて、大事なのは周りの人が不快に思わない所作であるということ。そして、作った方へのリスペクトが感じられるように食べること。食べている姿・食べ終わったお皿にこそ、育ちの良さは出ます。
(TEXT:上原かほり)
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「マナー講師をしてきて感じるのは“育ち”という言葉にコンプレックスを持っている方が多いということ。でも、それは今からでも変えていけます。この本を読んだ方から、『励みになりました』というコメントもたくさん届きます。タイトルを見て、インパクトのある言葉としてとらえられますが、この本の中で紹介していることを知識として身につけて、それを実践していけば、誰もが育ちがいい人になれます」(諏内さん)
知らないより知っておいたほうが良いことが、たくさん詰まった諏内さんの著書。『もっと!「育ちがいい人」だけが知っていること』(ダイヤモンド社)と併せて、ぜひ読んでみて下さいね。
VIPアテンダントアテンダント育成指導を経て「マナースクール ライビウム」「親子・お受験作法教室」を設立。“結果を出すスクール”として評判。オンライン講座「Class the SUNAI」では、実際にレストランでのテーブルマナーやパーティマナーのレッスンも学べるコースが人気。【人生を変えるふるまいとマナー】を伝授し、多くの受講生から“諏内マジック”と称賛されている。「親子・お受験作法教室」では、難関幼稚園や名門小学校からも高い評価を集め、第一志望合格率95%を実現。多くの有名校でのトップ合格を達成している。映画やドラマでの女優のエレガント所作指導、男優のスマート所作指導にも定評がある。「世界一受けたい授業」「ホンマでっか!?TV」「あさイチ」等テレビ出演も多数。