すっきり片づいた、お友だちの家のステキなキッチン。収納スペースの中が気になっても、「見せて」とは言いづらいから……。“片づけのプロ”であるライフオーガナイザー(R)のさいとうきいさんが、片づけ上手なクックパッドアンバサダー宅のキッチンをバーチャル訪問し、隅から隅までじっくり拝見! 収納の工夫を教えてもらいました。
次のバーチャル訪問先は、わらしさんのおうちです。
パートナーとお子さん2人(16歳の高校生男子と13歳の中学生女子)の4人家族のわらしさん宅は、コンロ・シンク・調理台が一列に並ぶ「I型」キッチン。週末はご家族がキッチンに立つこともあるそうです。
「キッチンを設計するときに、調理スペースの正面にニッチをつけてもらいました。そこによく使う小さな調味料を置いています。酒、みりんなどの液体調味料は、調理スペース下の引き出しに収納しています」(わらしさん)
こうして集約しておくと、調理中あちこち動き回らなくて済みますね。便利そうです!
「ニッチに置いた塩、顆粒だしなどは、100均やプチプラの雑貨屋さんで手に入れた、蓋つきガラス容器に入れています。計量のたびにスプーンを出すのは面倒なので、それぞれの容器に小さなスプーンを入れています」(わらしさん)
家族が取りまちがえてしまわないよう、お揃いのガラス容器にはしっかりとラベリング。
「調理スペース下の引き出しは、手前右手に背の高い液体調味料をまとめています。右手奥の片栗粉や強力粉といった粉類は、プラスチック製の保存容器に詰め替えたことで、使い勝手も見映えもよくなりました。左側に収納しているのは、おもに調味料のストックです」(わらしさん)
かなり深さのある引き出しなので、左奥に高さのあるラックを入れて空間を分割。ラック下は在庫スペースとして活用しつつ、ラック上には使いかけの細々とした調味料をまとめて保管しているそうです。
「この引き出しに収まらない未開封のストックはパントリーに収納しています。開封したものも未開封のものも大まかに種類別にまとめ、同じものがストックであるときは、前に買ってあったものを手前に出して先に使うようにしています」(わらしさん)
うまくストックが循環するよう考えて配置しているのがすばらしいです。
「……実は子どもが幼い頃、好きだったケチャップを切らしたくなくて気にしすぎていたら、3つも買い貯めていたことがあるんですよ。今もまだ課題は多いですが(笑)、少しずつ使い勝手をよくしていきたいなと思っています」(わらしさん)
片づけ上手なひとでも、調味料を買いすぎて困った経験があるんですね。片づけのプロなのに、今でもしょっちゅう調味料を買いすぎたり買い忘れたりしている身としては、とっても勇気づけられるお話です!
これまで、全3回にわたって、片づけ上手なクックパッドアンバサダーさん宅のキッチンを拝見してきました。どのおうちのキッチンもひとつとして同じものはなかったし、持っているものの種類や数、「どこになにを収納しているのか」の理由も、それぞれまったく異なりました。
だからこそ、片づけ上手さんの暮らしの工夫をそのままマネするのではなく、自分のキッチン、自分の暮らし、自分のクセに合わせてカスタマイズしていくことが大切なのかもしれませんね。料理が苦手なわたしのキッチンも、まだまだ改善の余地あり! 自分らしく、使いやすいキッチンを目指して、これからも片づけ収納に精進したいと思います。
>>さいとうきいさんの連載「“私のキッチン”のつくり方」もぜひご覧ください。
大都会の小さな家に、料理上手な夫と食べるの大好きな小学生と暮らすライフオーガナイザー(R)。一人暮らし〜現在まで引越し10回。すべてが60平米以下というスモールスペース愛好家。
公式サイト:SMALL SPACES: 狭くても快適に
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