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コラム

疲労回復に期待!今が旬の「ニラ」は細かく刻むのが正解

早藤千紘

子育て奮闘中の管理栄養士

【食材の効果的な食べ方 Vol.9】管理栄養士おすすめ食材の栄養素を、効果的に摂取する方法をご紹介。「栄養価」を高めるひと工夫とは? また、栄養素を損なわないようにする調理法は? 旬食材の栄養素を効果的に、おいしく食べられるコツをお届けします。

今が旬「ニラ」のすごい栄養とは!?

ニラはとても丈夫な野菜で、ひとつの根から10回以上収穫でき、季節問わず安価に購入することができます。そんなニラには、健康面にも美容面にも効果的な栄養素がしっかりと含まれているんです。

ニラは細かく刻んで食べよう

ニラの特有なにおいは、硫化アリルのアリシンという成分。ビタミンB1の吸収を促進し、疲労回復、スタミナ増強、血行促進など健康面でサポートしてくれる働きがあります。このアリシンは、ニラの根元の方に多く含まれ、細かく刻むことで増加します。その他には、βカロテン、ビタミンC、ビタミンEを豊富に含んでいます。これらは抗酸化作用が強く、動脈硬化などの生活習慣病の予防や、これから増えてくる紫外線対策には欠かせない存在であり、シミやそばかすを防いでくれる効果が期待できます。

ニラと相性のよい食材は?

ニラに含まれるアリシンは、ビタミンB1の吸収を高める働きがあるため、豚肉やレバー、卵などビタミンB1を含む食材と組み合わせることで効果が発揮されます。レバニラ炒めや餃子、ニラ玉、チヂミなどは理にかなった調理法といえます。βカロテンやビタミンEは脂溶性ビタミンのため、油と一緒に調理することで吸収が高まりますが、ビタミンCは水溶性のビタミンであり、加熱する場合は短時間で調理したり、汁ごと食べられる調理法にすると良いです。ニラは生食できるので、ニラ醤油などを常備し、豆腐などにかけて食べるのもおすすめです。

おいしいニラの選び方&保存方法

ニラは鮮度が落ちるのがはやい野菜なので、できるだけ新鮮なものを購入し、適切に保存するのがおすすめです。

【ニラの選び方&保存方法】

・全体的にハリがあり、生き生きしている

・根元の切り口がみずみずしい

・湿らせた新聞紙とラップでくるみ、野菜室で保存

ニラは、鮮やかな緑色でハリとツヤがあり、切り口部分がみずみずしいものが新鮮でおいしいです。購入したら早めに使い切るようにしましょう。

画像提供:Adobe Stock

執筆:早藤千紘

管理栄養士、食学士、野菜ソムリエ。 大手企業の社員食堂栄養士、有名クッキングスクールの講師、食学士としてセミナー講師などを経験。現在は自身の子育てをメインに、管理栄養士の資格を活かして、食事と健康・美容の大切な繋がりや、子どもへの食育の大切さを多くの方に知っていただけるよう活動中。

執筆者情報

早藤千紘

管理栄養士、食学士、野菜ソムリエ。 大手企業の社員食堂栄養士、有名クッキングスクールの講師、食学士としてセミナー講師などを経験。現在は自身の子育てをメインに、管理栄養士の資格を活かして、食事と健康・美容の大切な繋がりや、子どもへの食育の大切さを多くの方に知っていただけるよう活動中。

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