そのまま食べても、焼いても、デザートとしても食べられたり…チーズが大好き!という方も多いはず。しかし、体重を減らしたい時には気になるのがそのカロリー。今回はそんなチーズの栄養についてお話しします。
まず、チーズを大きく分類すると“プロセスチーズ”と“ナチュラルチーズ”に分けられます。さらに“ナチュラルチーズ”は大きく7つに分類できます。
ナチュラルチーズを原料に作られる。乳固形分を40%以上、脂質はカロリーの60%前後含むものが多い。
新鮮なミルクから作られたチーズ。原料や製造方法、熟成させる手段によってさらに7種のタイプ(フレッシュチーズ/白カビチーズ/青カビチーズ/ウオッシュチーズ/シェーブルチーズ/セミハードチーズ/ハードチーズ)に分類されている。
一口にチーズと言っても、今やその種類は1000種類以上あるといわれています。 もちろん、種類が違えば味も変わりますし、熟成や原料の違いによって含まれる栄養素も違ってきます。ただしチーズ全般に共通していえることは、約10倍量の乳から作られる為、栄養が豊富で、発酵や熟成によってタンパク質や脂質が吸収されやすい形に分解されています。
また、乳糖も分解される為、牛乳でお腹がゴロゴロする、という方もチーズは食べられる、ということも多いと思います。 カロリーもチーズによって様々です。下記にチーズの栄養価についてまとめてみます。
一般的にチーズにはタンパク質と脂質が20-30%含まれており、カルシウム、ビタミンA、ビタミンB2などの優れた供給源になります。ただし、ビタミンCや食物繊維は原料乳にもほとんど含まれていないので、野菜や果物と一緒に摂ることをお勧めします。
また、種類によっても異なりますが、カッテージチーズは脱脂乳を原料としている為、100g当たりの脂質量も5g程度、カロリーは105kcalと低カロリーなチーズです。 少し淡白なチーズなので、サラダと和えたり、ハーブやジャムとミックスして食べるのがお勧めです。
また、反対に脂質が多いのがクリームチーズ。100g当たりで脂質33g、カロリーは346kcalあります。コクがあり、パンなどに塗って食べると美味しいですが、食べすぎには注意しましょう。
ヨーグルトと同じ乳から作る発酵食品でも、チーズは種類によって乳酸菌の存在数が違う為、一般的にはあまり整腸作用は期待できないといわれています。
ただし、タンパク質や脂質、糖質が発酵や熟成によって分解されている種類のものは、消化吸収が易しいため、身に付きにくい≒太りにくい、とされています。
ダイエットをするときに野菜や炭水化物に偏ってしまう、という方は量に気を付けながらチーズを献立に取り入れてみるのもいいかもしれませんね。
管理栄養士。その他糖尿病療養指導士、ダイエットアドバイザー、日本ジュニア野菜ソムリエの資格を持つ。糖尿病や生活習慣病の食事相談を始め、食を通じた健康の提案、行動修正を含めた肥満の改善の指導に従事し、多い時で年間1500件以上の指導を担当。
「正しく食べてやせる」をテーマにした、管理栄養士の個別指導によるダイエットプログラムです。全室個室のカウンセリングルーム「クックパッド ダイエットラボ 銀座店」では、管理栄養士による個別カウンセリングを実施しています。
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