【"成功する子"の食事術vol.2】子どもの成長に食事が大切ってことは分かっているけれど、どんなものを作ればいいの?毎日のことだから、悩んでいる親御さんも多いはず。シリーズ累計14万部突破「成功する子は食べ物が9割」の著者・細川モモさんに、20年後に後悔しない子どもの食事術を教えてもらいましょう。
みなさんの家の冷蔵庫の中を思い浮かべてみましょう。中に入っているのは、肉や魚、野菜などの食材、調味料、作りおきのおかず、それともジュースやビール? 冷蔵庫の中にあるものはいつも同じような食材。食卓に並ぶのは、すぐに作れるお決まりの献立。毎日忙しいから、しょうがないよね。食事はしっかり食べているし、きっと大丈夫‥! そう思いたい気持ちは痛いほどわかります。
でも、例えば忙しさを理由に家の基礎工事に手を抜けるかと聞かれたらきっと皆さんNO!ではないでしょうか。子どもの成長期は、まさに生涯の健康を設計する基礎工事の時期に該当します。実際に、18歳までにほぼ決まる骨の強さが老後の介護リスク(骨折・骨粗鬆症)に影響することが明らかになっています。今、コロナ禍を経て子どもたちは「やせ」と「肥満」が二極化し「生活習慣病」が増えるなど、栄養状態の悪化が懸念されています。
忙しい毎日だけど、これがあれば大丈夫! そんなお助け常備食材たちを今回はご紹介します。常備食材を上手に使ってやりくりすると、気持ちもぐっと楽になりますよ。
発酵食品の代表格である納豆は、茹で大豆に比べて栄養価が高く、腸内環境を良くしてくれます。骨を強くするビタミンKも多く含んでいます。
冷凍保存も可能。出汁がかんたんにとれ、汁物や鍋に大活躍。鉄分やビタミンB12なども豊富でたんぱく質源にもなります。
豆はカリウムが豊富でビタミンB群も含んでいます。
貧血をふせぐ鉄や余分な塩分を排出するカリウムが多く、おやつにも最適です。
骨をつくるカルシウムを豊富に含みます。朝食やおやつにもおすすめです。
良質なたんぱく質と、子どもの脳を育てるDHAを気軽にチャージ。長期保存もできるため、いつもストックしておきましょう。
高野豆腐はたんぱく質が絹豆腐に比べて10倍と高いのに対し、脂肪が少なめでカルシウム・食物繊維など栄養満点。
子どもの健康を守り、育むことができるのは私たち親だけです。そして、子どもの成長期は“今”しかなく、大きくなってからでは絶対に取り戻せません。忙しい親にとって、毎日の食事作りは本当にたいへん。なので、カット野菜を使ったり缶詰をアレンジしたり、上手に手抜きするのは大賛成です!
今日の食事が明日の筋肉、骨、免疫、ホルモン、脳をつくる食事であったか(つまりバランス)を重視しましょう。そこを手抜きしてしまうと身長や体重に問題が生じたり、思春期貧血から遅刻や物事への意欲低下を起こすなど、後悔することが増えてしまう可能性があります。健康な体が両親からの何よりのギフトだと大人になればきっと気づくときがきます。一緒に過ごす間に子どもの一生の健康の基盤をつくってあげましょう。
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スーパーに行ったら、ご紹介した常備食材をぜひ思い出してみてください。また、ラブテリのホームページでは“栄養バランスを整えるショッピングリスト”を無料でダウンロードすることができます。買い物、献立作成にぜひご活用ください。
栄養状態の指標となるものに、身長•体重•BMI(肥満指数)などの他に、貧血チェックがあります。成長期の子どもは生理的に貧血になりやすく、とくに1歳前後の離乳期貧血と、小学校高学年〜中学生にかけて迎えていく成長スパートの時期に思春期貧血が起きやすく、乳幼児では脳の発達を妨げるリスクがあります。成長に絶対に必要な血液が足りているのかどうか、ぜひ親子で採血不要のヘモグロビンチェックを受けてみませんか? 骨密度も測れて(母親対象)、成長期に強い骨をつくる食事と生活習慣、ねんねメソッドについて学べるイベントを札幌・東京・大阪・福岡で開催します!
子どもの体と心、脳を毎日の食事を通して育んであげられるのは親の特権ともいえます。とはいえ、実際に何から始めればいいのか分からない…大きくなる子どもに必要な食事の量がわからない…そんなお母さんの強い味方「成功する子は食べ物が9割」シリーズ。細川モモさんのカウンセリング経験と2児のワーキングママとしての子育て奮闘記が、これでもかと詰まっています。料理が苦手な人でも、時間がない人でも、魚料理は缶詰をアレンジしたりミキサーでソースを一気に作って冷凍保存したり、少しの工夫で食事の質は上げられる! ただ「食べる」から「後悔しない食べ方」へ! 発売から6年が経ってもなお多くの人々の手にとっていただける理由はそこにあるのだと感じています。そして、悩んでいるのはあなただけじゃない、多くのパパ・ママが我が子のために日々考え悩んで食事をつくっています。そんな親御さんたちに伝えたい想いが詰まっています。
ラブテリ トーキョー&ニューヨーク代表理事
2009年春に、医師や管理栄養士を中心に13種の医療専門家及び博士/研究者が所属する「ラブテリ トーキョー&ニューヨーク」を発足。専門家の知識を分かりやすく提供することで、日本の家庭教育と子どもたちの健康をサポートしようと幅広い活動を展開。さらに、予防医療のなかでも、”母子健康”に注力。課題は深刻だが国のサポートが手薄なため、妊娠前/妊娠中/産後の女性の健康支援を通じて、次世代の健康の底上げに取り組んでいる。生まれてくる赤ちゃんの栄養状態・成長は妊娠前のママの栄養状態に影響されるが、働く女性の栄養状態は近年悪化している。日本の未来を守るためにも、母子栄養を潤す事は必要不可欠と考え、栄養状態の悪い女性を減らすことで不妊症や低出生体重児を予防し、1人でも多く健やかな赤ちゃんが生まれることを願い、走り続けている。
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