料理をしていて感じるふとした疑問に、クックパッドスタッフが実際にやってみるシリーズ。あくまでスタッフの主観のもと、いろんな気になることにチャレンジしていきます。
こんにちは。クックパッド・たべドリ事業部のすどうです。
カレーとかのレシピで「玉ねぎを飴色まで炒めます」ってよく書いてありますけど、あれ、実際みんなやってます?
僕はやってみたことありますが、全然飴色にならないので途中でやめたことがあります。ていうか飴色って何色なんですかね!?
そんなモヤモヤを解決すべく、今回は途中でやめずに最後までやってみました!
刻んだ玉ねぎ炒めて、5分、10分、20分、30分の時点で定点観測します。それぞれの飴色具合と味の違いを比べます。
玉ねぎ大1個を刻みます。大きいし、目が痛い...(涙)
20cmのフライパンに入れたら、結構たっぷり。でも、炒めたら減るハズ。焦げたらイヤなので、火加減はとりあえず弱めの中火くらいではじめます。
思ったよりすぐに色が付き始めました〜。
これが5分後の状態です。全体的にすこし茶色っぽくなりましたが、全然飴色ではないです(よね?)。
1/4を小皿にとって、残りは引き続き炒めます。いつもこのくらいで諦めていた気がする...
時々ひっくり返したり、フライパンにこびりついたコゲ?を剥がしながら炒めました。これはまぁまぁ飴色…なの?
これも少し小皿にとり、引き続き炒めます。
きたー!未踏の境地、これが飴色⁉︎
半分とります。だいぶ減ってきた。
ヤバい、カスカスになってる。。。もはや消えてなくなりそう。
じゃーん、4種類出揃いました!
一口ずつ食べてみます。
まずは5分から。パクっと。
あー、ちょっと甘くなってるけど、玉ねぎの味ですね。シャキっと感が残ってるし、辛みもまだ少し感じます。
次、10分。
お、うまい!5分より全然甘い!
なんだ、10分でこんなに差が出るなら普段からやればよかったかも。
と、思いつつ20分も食べてみます。
え?
うまい!
柔らかい!!
そして甘い!!!
なるほど、これが玉ねぎを飴色に炒めましょうの本当の意味だったのか!10分じゃ全然ダメじゃん! はっ⁉︎
もしや30分はコレを超えてくるのか⁉︎
ゴクリ。
こっ、これは。。。
うまーーーーーーーーーい!!!!!!
いや〜、これはもはや玉ねぎではない!
ほぼ水分はなく、ねっとりとした粘りと、ほのかに感じるトマトの酸味。見た目ほどビターな感じはなく、なんと形容していいかわからないうまみだけがそこにある!
一体なんなんだこれは⁉︎
凄まじい破壊力のうまみ爆弾じゃないか!
せっかくなので、さらにこれらをスープっぽくして味わってみようと思います!
400ccの水とコンソメ1個を溶かして、このスープと、さっきの玉ねぎを合わせます。
玉ねぎを入れて1分煮るという同じ条件で、4回分繰り返しました。
できた〜!玉ねぎの色に準じて濃い色のスープになってますね。
スプーンで一口ずつ飲んでみます。
まずは5分のスープ。
ん。うまい。スープにしても、玉ねぎのシャキシャキ感と辛味はちょっと残ってます。
次、10分。
おぉ、深い!ギリギリ玉ねぎの味が残りつつ、なんか深い味。
次、20分。
スゴ!!!
しっかりしてる。味が。
コンソメ以外の調味料は入ってないのに、だんだん塩気が強くなってくる感じがするのはなんだろう?飴色玉ねぎのうまみからでる相乗効果なのか⁉︎
ラスト、30分!
いきます!
ギャーーーーーーー!!!
これは異次元!!!
5分とは似ても似つかない完全に別のもの。 なんなの!?これ!?
玉ねぎ感はほとんどなく、口全体に広がる甘みと、やはりトマト的な酸味、そして濃厚な香り、コク。。。
なんなんだこれは!
ウマすぎる!!!!!!!!!!
うまみダイナマイト!!!
というわけで、どこまで炒めればどころか、炒めれば炒めるほど良いというのが結論です。
ちなみにプロのシェフは何時間も炒めたりするそう。
今まで長くて5分くらい、しかも雰囲気でテキト〜にやってましたが、なんてもったいないことをしてたのか。どうせやるならもう5分プラスして、10分炒めるだけで全然違います!
また、時間があれば最低20分はやりたいところ。このへんから濃厚なオニオングラタンスープ的なおいしさが溢れてきますよ!
ちなみに、最後に飴色が何色なのかを一応調べたのですが、「飴色って200色あんねん」的な世界だったので、深入りするはやめておきました(笑)
RGBだとコレだそうです(誰得)
こんな感じで、料理のモヤッとをいろいろ試していますので、よかったら他の記事も参考にしてみてくださいね。
それでは〜。
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