毎日続く離乳食、作ることや食べさせることがつらくなることもあります。離乳食インストラクター協会代表の中田馨さんのWEB上離乳食レッスン・第9回目のテーマは「ママがつらくならないためのルール」です。
こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。今日は、毎日の離乳食作りをママが楽しく取り組めるためのお話しをしますね。
私の息子の離乳食時期のことです。私はとっても生真面目な母親だったので、離乳食に100点満点を目指していました。100点というのは「離乳食作り」をする自分自身のことと、「息子に完食させる」という息子のことの両方です。保育士として多くの赤ちゃんをパクパク食べる子に育ててきた私でしたので、自信があったんですね。しかし、息子は極度に食べてくれない子。私の理想と現実に歪みが生じました。
そんな経験から感じたのは、離乳食に100点は目指さなくていいということ。もっとラクになれるところに気持ちを置いてみましょう。ママも赤ちゃんも50点くらいがちょうどいいと思います。これは、100点を目指して失敗した私が学んだことです。
離乳食は50点を目指そう!ということを基本にした上で、【ママがつらくならないための7つのルール】のお話しをしますね。
育児書や離乳食の本を参考にすることは、いいことだと思います。しかし、赤ちゃんは育児書通りには育ちません。育児書より少しゆっくりペースでも大丈夫ですよ。
近い月齢のお友達がいたりすると、その子の成長がとっても気になることもありますよね。私も長男の時は気になりました。「あの子はもうスプーンを使っている」「もう、魚を食べている」って。気になりだしたらそこばかりに目が行きがちです。お友達のことを参考にするのはいいですが、比べないことが大切です。
離乳食の時間、必死になりすぎていませんか?「完璧な献立を作ろう!」とか、「完食させよう!」とか。大切なことではあるのですが、もしそう思うことでママの心に余裕がなくなるのであればあまりよくありません。一度、深呼吸してみましょう。「3日でバランスが取れればいいか」や「半分食べてくれれば上出来かな」と思うときっとラクになりますよ。
「今回は食べなくても“まあいいか”」「次で食べてくれるかな」そう思えたら、いいなと思います。まあいいかと思うことができなかった昔の私に一番言ってあげたい言葉です。
離乳食がある程度進んでから、赤ちゃんが急に食べなくなるというのはよくあるお話し。そんな時は、食べ物を前の時期の固さや大きさに戻してあげることが効果的です。どんどん成長してほしくて、前に進みたくなりますが、一旦戻ってみることが、成長の近道になることもあるんですよ!
料理が苦手で離乳食を作ることが苦痛というママもいると思います。離乳食作りは、大人の料理を作るよりもはるかにカンタンなんですよ。基本は「だしで煮る」から「つぶす」。手順はこれだけ。ね、カンタンですよね。
「手作り以外は絶対にダメ!」と思わなくてOKですよ。これは昔の私です。たまにはベビーフードを使うことも、ママの心をラクにする一つの方法です。また、パパやおばあちゃんに離乳食作りをお願いしてみるのもいいですね。
離乳食は365日毎日続きます。気持ちに余裕を持ちつつ取り組んでみてくださいね。
保育士で家庭的保育所経営。一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表。関東と関西中心に、離乳食インストラクター養成講座やママ向けに離乳食講義・料理教室を開催中。●かおりの“和の離乳食レシピ”blogはこちら
管理栄養士と作ったクックパッドの「ベビー&ママ」コーナー。離乳食のきほん情報、不安・疑問を解消するためのコツとヒントが満載。専門家の知識と先輩ママの経験を集めました。あんしん基準に適合した離乳食レシピも1000以上、みんなのつくれぽを見ると離乳食作りも楽しくなりますね。詳しくはこちら