“ニッポンの国民食”と言っても過言ではないカレー。農水省などの統計から算出すると、カレーを食べる回数は国民一人あたり年間約80回で、およそ週に1.5回はカレーを食べていることになります。たしかに週の半ばに職場近くのカレー屋さんでランチを食べ、週末は家で手作りカレー!なんてことありますよね!?もし「飽きない味」の国民投票をしたら、トップ3には入る気がします。
今日は全国学校栄養士協議会が制定した「カレーの日」です。
なぜそうなったかというと、1982年1月21日、学校給食創立35周年を記念して「全国統一給食」を実施することとなり、その統一メニューが子ども達に最も人気の高い「カレーライス」だったから。現在アラフォー世代の方々は、その日、小学校や中学校で、カレーを食べた800万人の子どものひとりだったかも知れませんね。
学校給食のレシピというのは統一ではなく、地域や自治体などでそれぞれ異なっているので、みなさんが思い描く「なつかしの給食カレー」の味は様々でしょう。クックパッド内にもいろいろある“給食カレー再現レシピ”。アナタの記憶にピタッとハマる味はあるでしょうか。
みなさんご存知の通り、カレーの本場はインドですが、実は日本の王道といえる“トロリとしたカレー”のルーツはイギリス。インドカレーは基本的にサラリとしていてとろみはありません。しかし日本でカレーのお供の2大巨頭である「福神漬け」と「らっきょう漬け」は、インドカレーの付け合せを日本人の舌に合うようにアレンジしたものだという説があります。
「福神漬け」のルーツは、野菜や果物に香辛料を加えて作るソース「チャツネ」。「らっきょう漬け」のルーツは、野菜や果物を使ったスパイシーなピクルス「アチャール」。付け合せだけインドに習う、というのもちょっと不思議な話ですが、日本人の食への探究心ゆえかも知れませんね。
さあ、そろそろカレーが作りたくなってきましたよね!?では最後に追加情報を。先月クックパッドニュースで「料理のアク取りで美味しさは変わるのか?」というテーマで実験を行った際、鍋とカレーを題材にしました。意外に深~い味の探求結果が出ていますので、参考にしてみてくださいね。そのニュースはこちら(TEXT:大河原裕美)