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インタビュー

【ガムよりグミが効果的!?】夏バテと同時にやってくる「口バテ」に要注意!"口臭"を防ぐ5つの方法とは

例年にも増して暑かった今年の夏。そろそろ疲れもピークに達する頃ですよね。そんなときに気をつけたいのが「お口のにおい」。コロナ禍によるマスク生活でこれまで以上に口臭を気にする人が増えていますが、実は口臭の原因と夏バテは大きく関係しているといいます。そこで今回は、“口バテ(くちバテ)”のメカニズムと対策について歯科医師の照山裕子さんにお話を伺いました。

夏バテで口臭が悪化!

お口の状態は、日々の生活習慣からつくられることが多く、体の状態とも密接に関係しています。夏バテ状態を引きずっている人はお口の中も同じようにバテているかもしれません。

気温の変化や疲労などで自律神経が乱れると、免疫力が低下し、歯周病菌が口の中で増殖しやすい状態になります。久しぶりの外出で疲労が重なった、コロナ禍での移動でストレスが溜まってしまった、暑さの中でマスクを長時間着用して口呼吸が増えたなど、悪条件が重なると口の中もバテ気味に。また、暑いと無意識に口が開きがち。それでなくても、今はマスク生活で口呼吸をしている人が多く、その状態が続くと口が乾き、唾液が減少します。それが口臭の原因につながっていくので、口バテには注意が必要です。

夏の食事が口臭の原因に!?

夏はつるっと食べられる麺料理が人気ですが、これが口臭の原因になることもあります。あまり噛まずに飲み込める食事は、口を動かすことが少なくなるため唾液の分泌量が減少。そうすると口の汚れが溜まりやすくなり、口臭の悪化を引き起こすことも。口バテ状態を引き起こさないためにも、よく噛んでしっかり口を動かすことが大切です。

その口臭大丈夫?セルフチェックでわかる病的口臭

口臭の種類は大まかにわけて「生理的口臭」「病的口臭」にわけられます。「生理的口臭」はにおいが強いものを食べたときや起床時に口が乾いたときに起こるもの。一方「病的口臭」は虫歯や歯周病などによって起きます。病的口臭は自分で気づけないことがほとんどなので、自分の口臭がきついか気になる場合は自分でチェックをしましょう。

チェック方法

ビニール袋に息を吐き、においを嗅いでみましょう。歯周病による口臭は、一般的に“玉ねぎが腐ったようなにおい”と表現されることが多いため、そのようなにおいがしたら要注意!

口バテを防ぐ「5つの習慣」

1.食べ応えのあるもので唾液を出す

料理の具材は大きめに切るようにして、噛みごたえのある食事を取るように心がけましょう。また、普段からグミやガムなどを取り入れることもおすすめです。特にグミはガムより早く唾液を出す効果が高いことが研究でわかっています。

2.「高速ぶくぶくうがい」をする

おちょこ1杯分ほどの水を口に含み、上下左右4箇所それぞれに高圧洗浄を行うイメージで10回ずつ強く早く水をぶつけましょう。水圧で歯や歯茎の汚れが取れて口臭予防になるだけでなく、口の周りの筋肉を鍛えることで口呼吸を解消します。10回のぶくぶくを2〜3秒の速さで行うことを目標にしましょう。

3.舌や歯間の汚れをとる

歯磨きの際には歯間ブラシやフロスを併用し、隙間汚れもしっかり取り除きましょう。舌は柔らかい組織なので、歯ブラシで磨いたりせずに舌専用のブラシを使用します。専用のブラシがない場合は、清潔なガーゼを湿らせて優しく拭きましょう。

4.人と会う前に水分補給

少量の水を口に含むだけで口の中が潤い、口臭の元になるガスが溶けていきます。糖分が含まれているものより、ミネラルウォーターや緑茶等のほうが効果的。

5.マウスウォッシュ(洗口液)を上手に使う

におい対策に特化したマウスウォッシュなら人と会う前に、歯周病対策に特化したものなら夜寝る前に使用するなど、目的に応じてマウスウォッシュを使い分けましょう。

生活習慣の見直し&定期的な歯科検診を!

口は体の入り口であるため、「口バテ」を引き起こしていると感染症をはじめとしたいろいろなトラブルに繋がりかねません。この機会に、口呼吸になっていないか、唾液はしっかりと出ているか、など自分の口の状態をチェックしてみてください。そして、普段の食事内容などの生活習慣の見直しや、歯科医院の定期受診などを心がけていただけたら嬉しいです。

メイン画像提供:Adobe Stock

取材協力

照山裕子さん

歯学博士。日本大学歯学部卒業、同大学院歯学研究科にて博士号取得。 頭頸部領域の腫瘍や外傷・先天性疾患により失われた組織を美しく機能回復させるという『顎 顔面補綴』を専門とし大学病院で研鑽を積んだ臨床経験を礎に、口元のアンチエイジングや 予防医学の重要性を提唱している。 女性医師ならではの視点から「健康で美しい笑顔創り」をコンセプトに様々な著名人の診療も 手がけるスペシャリスト。著書に『歯科医が考案毒出しうがい』(アスコム)などがある。